でわひさしの日記

世の中、教育、仕事、趣味などに関して、日々感じたこと・考えたことをつらつらと。

【就活生向け】「ありがとう」と言う職業 VS 「ありがとう」と言われる職業

就職活動していると必ずめぐり合う言葉があります。

「企業研究」です。

 

私は就職活動において企業研究なんて無意味だと基本的には思っています。

就職は、自分にとって幸せな人生を歩むための手段と考えています。

自分にとっての幸せが何なのかを徹底的に考え抜けば、おのずと(就職しないという選択肢も含めて)就職するべき企業を選択する軸(=チェック項目)は定まると思っています。

 

とはいえ、学生時代はあまりにも世の中に対する知識が不足しているため、世の中がどんな仕組みで動いているのかくらいはある程度知っておいた方が良いとは思います。

あまりにも無知な状態が続くと、目に見える職業しか選択肢には入らなくなります。 dewahisashi.hatenablog.com

そのため、一つ一つの企業を詳細に研究する必要はないと思いますが、多少なりとも世の中の動きくらいは知っておいた方が良いと思います。

 

 

世の中には様々な職業が存在しており、いろんな切り方ができますが、就活本では紹介していない切り方がタイトルにある「ありがとう」と言う職業と「ありがとう」と言われる職業という切り方です。

 

仕事では、お客さんができないことを代わりにやることでお金をもらいます。

 自分 = お金をもらう側

 お客 = お金をはらう側

 という構図なのですが、

  • お客さんに「ありがとう」と言う職業
  • お客さんから「ありがとう」と言われる職業

の2種類が存在するのです。

 

お客さんに「ありがとう」と言う職業は、学生の皆さんもイメージがつきやすいと思います。

例えば、コンビニやスーパーの店員なんかは、買い物してくれたお客さんに対して「ありがとうございました。」と言います。私も昔スーパーでアルバイトしていたことがありますが、「ありがとうございました。」と言うことはマニュアルにも記載されていました。

 

一方で、世の中には「ありがとう」と言われる職業も存在します。

学生の皆さんにとってイメージがつきやすいのは、医者や弁護士かと思います。

医者や弁護士は、お金を払ってくれるお客さんから、なぜか「ありがとう」と言われます。

 

 

そして、「ありがとう」と言う職業と言われる職業では、給料に差が表れます

「ありがとう」と言う職業は一般的に給料が高くないケースが多いですが、反対に「ありがとう」と言われる職業は一般的に給料が高いケースが多いです。

 

これは私の想像ですが、「ありがとう」の成り立ちは「有難い」から来ているもの、と言うのは周知の事実だと思いますが、有難さ=需給のアンバランスさが「ありがとう」と言われるか否かを分けている気がします。

  • 「ありがとう」と言う職業
    働き手の方が多い(or働き手になるのが簡単)だと、お客さんに対して「ありがとう」と言う。多くの働き手がいるため給料が低くなる。
    一方で、マニュアル化されていることも多く働き手も多いため、仕事がそこまで難しくなく、シフトの自由度は高い。
  • 「ありがとう」と言われる職業
    働き手の方が少ない(or働き手になるのが困難)だと、お客さんから「ありがとう」と言われる。働き手が限られているため給料が高くなる。
    一方で、マニュアル化するのが困難で働き手も少ないため、仕事の難易度は高く多忙になりがちで、「働き方改革っておいしいの?」となりがち。

という違いが生まれている気がします。

 

 

さらに、私の経験・感覚に基づく話をすれば、、、

「ありがとう」と言われる職業で働く人たちは、

「ありがとう」と言う職業の人たちに、

「ありがとう」と言うことが多いです。

 

「ありがとう」と言われる職業で働く人たちは、その言葉が持つパワーを知っており、そのために働いている!という気持ちを持つ人が多い気がしています。

その言葉のパワーを知っているからか、コンビニやスーパーでの買い物時に、店員さんに対して「ありがとう」と言っていることが多いと感じています。

一方、反対に「ありがとう」と言う職業の人たちは・・・。

 

もちろんここで書いていることは、一般化するほど精緻なものではなく、人による差も大きいので、職業でまとめて語ることはナンセンスだと思いますが、上記のような感覚を持っている私のような人もいるというのも一つの事実でしょう。

 

 

学生のみなさんの企業研究と言えば、

  • とりあえず業界地図を買ってきて、それぞれの業界がどんな業界か知る
  • モノ売りとサービス売りの違いを学ぶ
  • 大企業とベンチャーの違いを学ぶ
  • 〇菱商事と〇井物産の違いを学ぶ
  • そして、それらのことを知っているだけでドヤ顔している

みたいな人が多いのですが、そんなことを学んだとて職業選択にはほとんど使えません。(適当に就職するのでもよいならいいんですが。)

後悔のない就職活動をするのであれば、自分の生き方や日々の行動にどう影響を与えるのかを考えたうえで職業選択する方が、私は意義があると考えています。

 

 

 

 

「ありがとう」と言う職業 と 「ありがとう」と言われる職業

あなたはどっちで働きたいと思いますか?

 

 

 

 

 

では。

 

dewahisashi.hatenablog.com

dewahisashi.hatenablog.com dewahisashi.hatenablog.com

 

【就活生向け】営業コンサルなんてコンサルとは呼べないよ。「コンサルとは何か」について考える。

みなさん、コンサルタントってどんなイメージですか?

 

私は会社において採用担当ではないのですが、プライベートな活動の一環も含めると年間10名前後の学生と面談をしています。

その中で「○○コンサルタントという人の話を聞いたけど、思っていたのとは違った」という話をよく耳にします。

たしかに私が学生のころから○○コンサルタントと名の付く職種は多くあり、私自身もよく違いが分からないなぁと思いながら話を聞いていました。

そこで、今回は「コンサルタント」ってなんだ?という疑問を、一緒に考えていきたいと思います。

 

 

コンサルタントってナンだ?

さて、「コンサルタント」と聞くと、きらびやかなイメージがある方もいると思います。

おそらく、そのイメージは「経営に近い立場でカッコイイことをやる頭の良い人たち」というイメージが強いものだと思われます。

例えば、「マーケティング戦略を策定する」とか「3か年計画を作成する」といったものです。

確かに、普通に会社へ就職をすると、そういった取組に参画する機会はほとんどないでしょうし、あったとしても入社後何年か経たあとでないとチャンスがない、というのが実態です。

そんな特殊な取り組みを仕事としているコンサルタントはなんかすごそう!みたいなのが世の中にあるコンサルタントのイメージだと思います。

 

だけど、コンサルタントは「ゴールを作ること」を目的としてお客さんから依頼を受けているわけではなく、お客さんにとっての何らかの「成長・改善」を目的として依頼を受けています。

ゴールを作ることとお客さんの会社を成長・改善させることは大きく異なります。

お客さんの目的は「会社を成長させること」にあります。極端な話をすれば、ゴールなんて作らなくても会社を成長させることさえできていれば、お客さんにとってはOKと言えます。

あくまでも主の目的は「会社を成長させること」にあり、ゴールを作るのは1つの手段に過ぎないのです。

 

つまり、お客さんにとっての成長・改善の方向性を定めるためにゴールを定義するわけです。

また、重要な観点としてあるのは、ゴールを定義したらお客さんは成長・改善できるのか?と言えば、そんなわけはない、ということです。

一緒に登る山を定めたらお客さん(=登山初心者)は登頂成功するでしょうか?そんなわけないですよね?

お客さんの求めるゴールを達成するためには、経路を決め、一緒に山頂を目指して歩き、山頂に到着することまでを期待されます。

 

きらびやかなコンサルタントのイメージは、登る山を決めたり経路を決めたりするところまでなのですが、実際にはお客さんと一緒に汗を流しながら泥にまみれながらも山を登っているのです。

 

 もちろん世の中には数多くのコンサル会社が存在しており、

  • ゴールを定めるところまでを対象としている
  • 一緒に山を登るところを対象としている

といった違いがあるので、コンサル会社をよく見る必要はあります。

 

ただ、共通しているのはお客さんだけでは解決できない問題を、専門的な知識・経験・スキルによって解決するのがコンサルタントだと思います。

しかし、こう表現してしまうと「いや、どの会社でもそれやってるじゃん。」と思われたかと思います。

実際そうだと思います。広義にコンサルタントの役割を捉えれば上記のように、お客さんの抱える問題をお客さんの力以外で解決すれば、コンサルと言えると思うので、どの会社もコンサルだ!と言っても間違いではないと思います。

就活市場を覗いてみると、私の目から見れば「いや、それコンサルじゃないでしょ。。。」と思う会社も(コンサルブームが起きているのか)「我々は〇〇コンサルを募集しています」と書いていたりします。

 

じゃあ世の中で言われるコンサル会社とそうじゃない会社の違いは何なのか。

 

 

少しずつ考えていきたいと思います。

 

コンサル会社か否かの分かれ目

モノ売りの会社はコンサル会社か?

まず「モノ売り」か否かで大きく分かれます。

分かりやすいのは何らかの製品を売っているか否かです。

スマホにせよシステムにせよ、何らか提供するモノ(製品)が存在し、その選択肢の中から選択したものをお客さんに提供する形態は、コンサルとは言えないと考えています。

(選択肢があるとはいえ)提供するモノが決まっている場合、お客さんの問題を解決する方法は限られてしまいます。

コンサル会社の優位な点は、提供するモノに縛られることなく、お客さんの問題を解決できる点にあると思います。

 

 例えば自動車販売を例にとります。あるお客さんが移動手段を求めていました。

このときに、自分が外国車メーカーの販売員であれば、外国車を販売しなければならないですよね?また、複数社の車を扱っているディーラーであったとしても、お客さんには自動車の販売によって問題を解決しようとしますよね?

しかし、コンサルタントであれば

  • 「そんなに求めてる機能は多くないから、軽自動車にしましょう!」とか
  • 「そんなに利用頻度が高くないから、レンタカーにしましょう!」とか
  • 「そもそも、その移動って必要でしたか?Web会議で十分では?」とか

そんなところから議論を始めることが可能です。

フラットにお客さんの会社を見たときに、本当に必要なものを一緒に考えることができる、というのがコンサル会社の強みです。

その際に、何らかのモノを持っている会社というのは、フラットな提案を阻害する要因となるので、私の中のコンサルの定義では「Notコンサル会社」です。

  • 世の中には「コンサル営業」と呼ぶ会社もいますが、お客さんの抱える問題から自社の持つ(問題を解決するだろう)適切な製品を提案するのは、いわゆる「営業」です。
    ⇒ 学生との知識ギャップを利用しているので注意が必要です。
  • また「人材系コンサル」と呼ぶ人たちにも注意が必要です。
    話をよく聞けば、自社と付き合いのある取引先に対して、学生を紹介しているだけ、というケースも多々あります。
    ⇒ この会社は、学生にフィットする会社を紹介するマッチングサービスを提供しているのであって、コンサルティングはしてないです。
    ⇒ 学生が就職するか否かで悩んでいるときに、就職しないことも親身になって考えてくれて背中を押してくれていれば、その人はコンサルです。

 

 

サービス売りの会社はコンサル会社か?

では、サービス売りをしている会社はどうでしょうか?

これは線引きがグレーになります。

 

例えば「マッサージ店」

これはコンサル会社と言えるでしょうか?

 

 

 

一般的には当然コンサル会社とは言わないと思います。

しかし、見方によってはコンサル会社と言えると考えています。

体の不調があってマッサージ店を訪れたところ、店員さんが専門的な知識をもとにして、(マッサージだけにとらわれず)体の不調を解消してくれた場合、これはもうコンサルです。

 

つまり二つの要因が、コンサル会社か否かを分けると言えるでしょう。

  1. 専門的知識/経験に基づくサービスか否か
  2. 提供するサービスが定型化されているか

 

専門的知識/経験に基づくサービスか否か

コンサル会社は専門的な知識/経験に基づくサービスを提供することが多いです。

そもそも「お客さんが自分自身の力では解決できない」ときに依頼を受けるのがコンサル会社です。それは、お客さん内の知識や経験でカバーできないからこそ依頼がある、とも言えます。

従って、お客さんの保有していない専門的知識や経験を持ってサービス提供しているのはコンサル会社の1つの要素だと考えられます。

 

例えば、弁護士なんかはイメージしやすいかと思います。

何らかのトラブルが生じた際に、自分一人では解決できないから法律の専門的知識や経験を持った弁護士に相談するといったものです。

 

提供するサービスが定型化されているか

コンサル会社はおおよそ定型化されていないことが多いです。

もちろん生産性を上げるためにいろいろな工夫はしておりますが、すべてのお客さんに万能に使える処方箋は存在しません。

お客さんごとに悩んでいる内容や会社の文化等は異なるため、画一的なサービスを提供して問題解決を図ることは現実的ではありません。

そのため、結果としてお客さんに合わせたサービスを提供することとなります。

 

例えば、「どうやったら幸せになれますか?」と聞かれたときに、「それは人によって違うよね。。。」と思いますよね?

ある程度世の中一般で言われている定型的なものはありますが、結局のところその人自身の過去経験や現在の状況に合わせて一緒に考えていくしかないのと同じです。

 

 

まとめ

ここまでの内容をまとめると、コンサル会社は以下の要件を満たした会社と言えます。

  1. お客さんの成長・改善に貢献することを目指している。
  2. モノ売りの会社ではない。
  3. 専門的な知識や経験を持ってサービスを提供する。
  4. 提供するサービスが画一化されていない

世の中で言われているコンサル会社は、おおよそこの要素を満たしています。
いわゆる〇ッキンゼーとか〇ストンコンサルティングとか。

ただし、いわゆるコンサル会社以外にも、(少し話に挙げたように)弁護士も該当すると思います。また、サービス提供の方法によっては、普通コンサル会社と言われていない会社も、実はコンサルティングしていることもあると思います。

反対のことも最近では起きているとも聞いています。(コンサル会社だと思っていたら、実はモノ売りの会社だった、とか。)

 

 

いろいろ書いてきましたが、最後に1点補足しておきます。

当然のことですが、コンサル会社か否かで会社としての上下があるわけではありません。

私が一番伝えたかったポイントは、コンサル会社に入るということは

  • お客さんの成長・改善に貢献することを目指している。
  • モノ売りの会社ではない。
  • 専門的な知識や経験を持ってサービスを提供する。
  • 提供するサービスが画一化されていない

この要素を満たしている会社に入社することであり、そういった要素を持った会社で働きたいか?と考えてもらうことです。

 

この記事を読んでいる人はおそらく「コンサル」「商社」「ベンチャー」といったワードに魅力を感じている人だと思います。ただ、ワードや雰囲気で会社を見ると誤った選択をすることとなります。

 

コンサルを例にとれば、上記要件を満たしている会社ということは、その会社にいる人には

  • たとえ専門的な知識/経験がなかったとしても、お客さんの前に立つときには専門家として振舞うことができる。(すさまじいスピードで知識をつける等)
  • どんな困難な場面であったとしても、お客さんの成長に向けて柔軟に物事を考えられ、かつ実現までコミットできる。(何かを言い訳して「できません」なんて絶対言わない等)

といったことが求められます。(もちろん他にもいろいろと。)

その環境は、若いうちから成長するには適した環境だと思いますし、一番上に書いたような華やかなイメージの瞬間もありますが、そんな状況ばかりではありません。

自分が入社する会社であれば、このくらいのイメージを持ってから入社した方がミスマッチが減る=入った後の後悔が減る、と思っています。

 

  • どんな業界・職種でも共通するのですが、表面的な情報だけでなく、こんな感じで少し掘り下げて業界や業種を見るようにしてほしい。
  • そのためには、どんなポイントを見ると業界や会社の違いが理解できるのか。

そんなことを考える・知るきっかけになって、後悔の少ない人生を歩んでもらえれば、嬉しい限りです。

 dewahisashi.hatenablog.com

dewahisashi.hatenablog.com

 

では。

 

【若手社会人・就活生向け】やりたい仕事をするためにどうすればよいのか、上司の視点から考えよう。

コロナ影響を受けながら4月を迎え、すでに3か月が過ぎ去っています。

今年の新入社員は在宅勤務を前提とした受け入れている会社も多く、同期との関係を築くのも一苦労という状況かと思います。さらに難しいのは先輩社員や上司との関係作りじゃないかと思います。

関係作りもままならない中で「やりたい仕事をやる」なんて考えてみたところで「無理じゃん」って気持ちを抱く人もいるでしょうが、今こそチャンスだと私は考えており、自分のやりたいことを実現していく方法をご提示します。

 

まず、やりたいことをやるためには、2つの方法があります。

  1. 自分の力でやりたいことを実行していく
  2. 自分のやりたいことをやっている誰かに仕事を任せてもらう

 

①は、(例えば)起業する・個人事業主として働く、というパターンです。

②は、(例えば)上司に仕事を任せてもらう、というパターンです。

①と②はキレイに2つに分けられるものではなく、①と②の間のようなものも存在します。例えば、社内プロジェクトを自分が立ち上げて、それを(会社から)任せてもらう、といったものです。

 

おそらくこの記事を読んでいる人は、就職活動で就職先を探している人や会社に属する入社歴の短い人が多いと思うので、主に考えるべきは②のパターンだと思います。
(実行力があれば①のパターンで、すでにやりたいことをやっているでしょうから。)

 

では、どうすれば「自分のやりたいことをやっている誰かに仕事を任せてもらえる」のでしょうか?

みなさんは、ほかにどんなことが思い浮かびますか?

(画面をスクロールせずに、30秒ほど考えてみてください。)

 

 

 

 

さて、どんなことが思い浮かんだでしょうか?

  • スキルを身に着ける
  • 資格を身に着ける
  • 人脈を作る
  • コミュニケーション力をつける
  • ロジカルシンキングを学ぶ

 このようなものをイメージしましたか?

 

これらのものはあるとよいものかもしれないですが、無ければならないものではありません。では、どんなものが必要となるのか。

 

「任せる」とは、誰かが持っている意思決定権を誰かに委譲することです。

イメージしやすいのは上司です。「上司が部下に仕事を任せる」というのは、上司が責任をもってやり遂げなければならない仕事(=上司が良い悪いを判断する仕事)を、部下の良い悪いの判断にゆだねる、ということです。

議事録一つにしても、お客さんへ提出できるレベルのものか等、これまで上司が判断していたものを部下にゆだねることができて初めて「任せた」と言えます。

 

じゃあ、どんな人に仕事を任せられるでしょうか?

その答えはただ一つです。

「信頼できる」という1点に尽きます。

例えば以下のような人がいたとします。

 どうでしょう、こんな人に仕事を任せたい!と思えましたか?

 

たしかに華やかな経歴を持っていますが、詳しく話を聞いてみると、この人はこんなこともやっていました。

  • 前職では遅刻・無断欠勤を繰り返し退職
  • 指示されたことをやり切らずに途中で放り出す。
  • 自分の勝手な判断により周りに迷惑をかける

あなたが上司だった場合、この人に仕事を任せたいと思うでしょうか?

 

「任せたい・任せられる」とは思わないですよね?

 

きらびやかな経歴を持っているにもかかわらず、なぜそう感じてしまうかというと、自分が責任をもってやり遂げなければいけない仕事を頼むだけの信頼を持てないからです。

どんなにすごい経歴があったとしても、信頼が無ければ仕事を任せたい・任せても大丈夫と『上司が』思わない限りは、仕事を任せてもらうことはありません。

 

 

そのため、上司に「自分は信頼できる人」だと思ってもらうことが必要です。
※あなた自身がどう考えているかは、信頼されるかどうかに関係ありません。

 

では、信頼されるためには、どうしたらよいでしょうか?

もちろん人と人との関係なので、百発百中の必殺技はありません。

自分が何人もの部下をつけて仕事をしてきた中で、大切だと感じた要素をお伝えします。そして、これらはいわゆる「頭の良さ」といった生まれ持った能力ではないものなので、意識を変えて行動を変えていけば、積み重ねることができます。

 

 

任された仕事はやり切る前提で行動する

信頼は一朝一夕では積みあがりません。

また、任された仕事をやる意思が無い人に次の仕事を任せようという気持ちにならないのは人として当然かと思います。(約束を何度も破る人は信頼できないですよね?)

もちろん仕事の成果は、自分一人だけで決まるとは限らないのですが、やり切ることを前提とした行動をとることは誰にでも可能です。

結果として成果に結びつかなかったとしても、成果を出すための最大限の努力を惜しまずに臨むことは、信頼を作り上げるために必要です。(約束の待ち合わせ時間に結果として間に合わなかったとしても、間に合うために必要な行動をとっている人の信頼は下がりません。もちろん間に合わなかった理由にもよるのですが。)

 

「危ない」と思ったときに上司へ相談できる

世間では「ホウレンソウ」と呼ばれるやつです。

私自身は「相談」は分かるのですが「報告」と「連絡」の差も区別していないのですが、「危ない」と思ったときに速やかに相談しに来てくれる部下は信頼できます。

例えば、Excelを使っていて何か誤った操作をしてしまって作成していたファイルが壊れてしまった(あるいは壊れたかもしれない)時や、お客さんから想定外の質問を受けて自分で答えられる自信が無い時など、「あ、これまずいかも」というアンテナが立つと思います。

働き始めたばかりのころは、ミスしても取り返しのつくところから上司は指示出しをしていきますが、ミスに気づくことが遅れれば当然巻き返しには時間がかかります。

そのため、「あ、なんかこのままいくとダメな気がする」と感じた時に、それを伝えてくれる部下は「自分で判断してよいところが分かっている」という安心感を生みます。

それは「仕事を任せる=上司の意思決定権を部下に委譲する」という基本構造上、非常に大切です。

上司としては、部下の意思決定を信頼して仕事を任せますが、部下が意思決定してよいかどうかを迷ったときに聞いてくれることは安心感につながります。

大企業では、事業部長や部長に意思決定してよい金額の範囲を決めていることもあります。(500万円までは部長決裁、それ以上は事業部長決裁等)

しかし、実際の仕事では金額をもとに意思決定できるものは少なく、金額以外の定性的な情報から意思決定をしていきます。

「自分がどこまでの意思決定をしてよいか」これを意識しながら仕事するのは、信頼を積み上げるうえでとても大切です。

 

何も言わなくても報告してくれる

実際に仕事を進めていくと常に困った状態になっているわけではありません。
(そんなことになっていれば、他に大きな問題があるはずです。)

基本的には滞りなく進み、時折困った状態になる、という程度でしょう。

そんなときにも、きちんと報告してくれる部下というのは信頼がおけます。

 

仕事を任せた時には、その仕事が順調に進んでいるかどうかも上司は気になります。

しかし部下に事細かに「どうなってる?」と聞いて、部下の邪魔をしてしまうのも避けたいと思っています。

そんな上司の気持ちを察して、(たとえ問題なく仕事が進んでいたとしても)定期的に報告をしてくれる部下というのは非常に安心感が持てます。

 

自分の手が空いた時に連絡をくれる

上司から任された仕事が終わってひと段落。そんな時に上司に声をかけてくれる部下は非常に助かります。

上司は部下よりも広い範囲の仕事を見ているので、一人の部下の手が空いているのであれば、別の業務を任せたい、と考えています。

部下が仕事を終わらせたときに「別のことをやる余裕がある」と連絡をしてくれることで、(上司の責任範囲である)部やチーム全体の仕事をうまく回せるようになるため、そういう部下に上司は助けられます。

その助けられたという感情が信頼を作っていきます。

 

 

「そんなの自分で考えろ!」と言われた時には

ここまでをまとめると「やり切る前提で仕事は進め、きちんと上司に話しかけなさい」ということです。

しかし、困った事象が起きたから声をかけたのに「そんなの自分で考えろ!」と言われてしまうこともあるかと思います。

私も若手のころに上司からそう言われたので作業を進めた結果、「なんでそんな無駄なやり方をしてるんだ。もっと早く言ってくれれば無駄な時間を費やすこともなかったのに。」と言われ、「えー」と思った経験があります。

一方で、上司になってからは「もう少しそこは考えてから持ってきてほしい。。。」と思うこともあります。

 

では、なんで上司がそのような反応をするのかを解説します。

1.上司に余裕のない時に声をかけている

上司も仕事を抱えています。かつ会社への影響度や緊急度の高い案件を扱っていることも多いため、部下の相談に時間を取れないこともあります。

そんなときには「今じゃなくて後にしてほしいから、やれるところをやってほしい」と思ってしまい、そういった発言が出ることもあります。

部下は上司の様子を伺いながら「今、お時間いただけますか?」と一言聞いてみてください。(Webカレンダーに予定が入っていれば、それを見るようにしましょう。)

上司の余裕の有無だけが問題なので、ここがクリアできるかどうかがまずはポイントです。

なお上司に声をかける際には、自分が持っている案件の緊急度や影響度が大きい場合は「〇〇の件で相談がありますが、今大丈夫でしょうか?」と声をかけてみてください。上司も自分のタスクだけを見て判断している可能性もあり、部下の持っている案件が思いもよらない重要性の高いタスクだった、なーんてこともあり得ます。

 

2.部下に対する期待値が上がっている

上司が部下に仕事を任せるときには「信頼度」×「期待値」を加味して任せるかどうかを判断しています。

これまでの仕事ぶりを加味して「このくらいの仕事なら成し遂げられるだろう」と上司は部下に期待して仕事を任せています。

そのため、その期待値を下回る相談事項が来た際には「えっ、それを聞いてくるの?」という気持ちになります。そのときには「自分で考えた判断を信じて前に進めなさい」という気持ちを込めて「自分で考えろ」と表現することがあります。

この場合は決して突き放しているわけではなく、これまでの信頼の積み重ねがあったからこそ出る「自分で考えろ」なので、上司としては「ぜひ踏ん張ってほしい」と願っています。その時は、上司を信じて仕事の完遂を目指して前に進んでみてください。

ただし、ここでとても大切なのは、このときにも「『危ない』と思ったら上司へ相談できる」姿勢です。

仕事の難易度も部下の期待値も、しょせん定量化されていない目に見えないもののため、上司がそれを見誤ることがあります。

そのため「危ない」と思ったら上司へ相談してくれることで、上司も見誤ったことに気づくことができます。

 

 

これらのことを徹底していくことで信頼は確実に積みあがっていき、自分のやりたい仕事を任せてもらえる状態に近づいていきます。

特に、社会人1年目~3年目くらいまでは、この能力が必須です。

(その後の社会人は、これらの要素に加えて「成果」も求められるようになります。)

 

しかし、信頼を積み重ねていけば、自分のやりたい仕事を任せられるか?といえば

答えはNoです。

 

 

 

最後に、大切なことをお伝えします。

信頼を積み重ねていくことはとても大切なのですが、ここで述べてきたことは全て受け身の姿勢です。

自分のやりたいことをやる際に、待っていてやりたい仕事が降ってくれば万々歳ですが、現実はそうもいきません。(待っていたら急にお金が増えることもないですよね?)

自分のやりたい仕事を任せてもらうためには、その仕事を持っている人に自分の存在を知ってもらう必要があります。

知ってもらうためには「待ち」ではチャンスが増えません。自分から「攻めて」いき、自分のことを知ってもらうことで、初めてやりたい仕事を持っている人に自分を知ってもらえます。

信頼を積み重ね、自分の存在を知ってもらう。

これこそがやりたい仕事をするために必要なことです。

 

コロナの影響で、自分の存在を知ってもらえるチャンスが少ない今だからこそ、知ってもらえるチャンスを自ら作っていく「攻め」の姿勢を見せることで、同期との差をつけることができ、さらなる「攻め」の状態に近づきます。

 

入社して3年目までが勝負です。

一緒に精進していきましょう。

 

dewahisashi.hatenablog.com
dewahisashi.hatenablog.com 

dewahisashi.hatenablog.com

では。

【記録用】コロナウイルスの推移を数字じゃない角度から(東京都で働く人の目線も交えて)

コロナウイルスが世界全土に猛威を振るい始めてしばらく経ちますが、だんだんと記憶もあいまいになってきており、何が起きていたのかを記録しておくことは1つ意味のあることではないかと思いました。

世の中にある報道されているような情報だけでなく、東京都で働く一人として会社員にどのようなことが起きていったのかも併せて記録として残しておこうと思います。

コロナウイルスをニュースを通じてみている&仕事の現場に出ているという立場から見た感想も交えるので、コロナウイルスに対して多少不謹慎な感覚もあるかもしれないですが、こういう人もいる(というか多分大多数)という感覚で見てもらえればと。

また、私は基本は東京を拠点にしていますが、仕事の都合で週の半分ほど愛知県の三河地区にも出張しており、都会+田舎のそれぞれの感覚を基にしています。

 

ただし、現在(5/10)に過去分も含めて書いているため、多少感覚が忘れ去られている可能性もあります。エントリを書くにあたってニュース情報を参照してはおりますが、このエントリを事実として受け止めるのはおやめください。

しばらく時が経った時に、コロナの流行った当時には、どんなことが起きていたのかを生活感も交えながら把握することを目的に記載しています。

 

 

まず参考となるソースですが、このURLには日本国内の状況が数値で分かりやすく残されています。(東洋経済新報社の情報です。)

toyokeizai.net

 

2019年年末

このころはまだ全くコロナウイルスなんて言葉は出ていませんでした。

中国の武漢ではすでに感染者が出始めていたようです。

 

2020年

1月

世の中

1月16日に日本で初の感染者が発見されました。

中国での進行具合から発生源とされる武漢にいる邦人を帰国させるべく、チャーター便を用意し1月29日に武漢⇒日本への帰国第1便を出した。

自分たち

とはいえ、現場では全く気にも留めていない。普通に愛知県への出張もしている。

 中国で何かバイオハザード的なことが起きているんだなぁと思った。

一方で、グローバル化が進んでいるので、一気に進んでいくだろうな、と感じました。

 

2月

世の中(日本での1日の新規感染者数は20名程度で推移)

大きいのは「ダイヤモンドプリンセス号」です。このころはダイヤモンドプリンセス号の話題で持ちきりでした。

ダイヤモンドプリンセス号というクルーズ船内にコロナウイルスの感染者が見つかったことによって、ダイヤモンドプリンセス号は一気に注目を集めました。(「感染クルーズが日本に!」といったタイトルでテレビでも報道してました。)

2月5日にはダイヤモンドプリンセス号の14日間の隔離も行われるようになってきて、徐々に日本全体が「コロナやべー」って雰囲気に包まれてきました。

ダイヤモンドプリンセス号に関しては、船内で適切な処置がなされているのか、といった議論も巻き起こっており、以下のような情報も出始めました。

ダイヤモンド・プリンセス号。岩田教授の衝撃動画と問題の本質 - 米山隆一|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

また、隔離が終わった後の家までの帰る中で在来線を利用したことによる乗客者への外部からの非難も発生していました。

 

中国の国慶節(春節)がこの時期でした。感染源の中国からの入国者を止めるか否か、というのにも国民の関心は向いていました。

結果として、入国を止めることはせずこのころはまだ銀座に人があふれていました。

 

また、このころから徐々に「東京オリンピックは無理じゃね?」感が出始めていました。

しかし、政府は東京オリンピックの開催をゴリ押し(?)するつもりだったのか、感染者数が少ない、といった情報操作をしているのでは!といったこともネットでは議論になっていました。

また、マスク不足が発生し始めたのもこのころだったと記憶しています。

 

なお、このころにはまだ自粛要請等は政府から出ておらず、「それもどうよ!?」的な雰囲気になっていました。(それを言ったら東京オリンピックがNGになることを恐れてる?と。)

ちなみに、政府はこのころまだ桜を見る会の話題を持ち出しており、「あー、終わってんな」と思った記憶があります。

自分たち

上でも少し触れていますが、徐々にやばい感が出てきました。

中国人が銀座に押し寄せる=東京にもコロナの波がやってくる、という雰囲気を感じ始めたため、より深刻度が増していった、という感じです。

とはいえ、まだ普通に職場には行っています。愛知にも出張に行っています。

どの会社も特段制限を設けるようなことはしていませんが、徐々に「どうする?」話が出始めていた時期です。

関心は自分たちの生活というよりも、ダイヤモンドプリンセス号大丈夫かな?とかそんな感じです。

あ、一つ忘れてはならないトピックがありました。

トイレットペーパーの買い占め騒動です。

どう考えてもトイレットペーパーの在庫は切れなさそうなのに、トイレットペーパーが無くなる!と騒ぎになっていたのが、2月の末ごろでした。

 

3月

世の中(日本での1日の新規感染者数は月末には100名超に。)

どんどんと日本での感染者数が増えていきました。このころにはダイヤモンドプリンセス号やチャーター便の存在は忘れ去られ始め、もう身近に迫った問題をどうするか、といった感じになっていました。

センセーショナルだったのが「選抜高校野球大会の中止」です。

3月19日から開幕予定だったセンバツですが、直前の3月11日に開催の中止を決定。

当時は「無観客」or「中止」といった議論も行われていました。

 

それに引き続き、ついに「東京オリンピックの開催延期」が決定されます。(3月24日)

東京オリンピックが延期になった前後には、誰がその費用を負担するのか(IOC?JOC?)といった議論や、会場は確保できるのか、といった議論が巻き起こっていました。

 

そして、3月最後の週末の28日・29日の外出自粛要請を東京都知事が発表しました。(なぜその前の週3/20~22の3連休を自粛要請しなかったんだ!という批判も出ました。)

 

感染者数がうなぎ登りになるのと同時に、数々のイベントの中止が決まっていき、ついには外出自粛の要請が出る、という流れになっていきました。

 

その中で志村けんさんの訃報が流れたのが3月29日です。

その数日前に志村けんさんのコロナウイルス感染のニュースが流れていましたが、多くの日本人にとって身近な存在であった志村けんさんの訃報は、コロナウイルスの怖さを日本人に理解させるものでした。

 

自分たち

3月の序盤はまだ危機感もそこまで大きくなっていませんでした。

しかし、センバツ東京オリンピックの中止を受けて、徐々に本当にやばい感が出てきていました。

それに伴い会社でも、どのように働いていくのかや4月以降の景気動向について議論することが多くなっていきました。お付き合いのある会社の中には、コロナウイルスの影響を直接受けている会社もあり、今後の見通しを立てるのが非常に難しさがあるなかで、4月以降の予算建てをしていました。

また、愛知県への出張も3月初旬~中旬は普通にしていましたが新幹線の乗客者数は徐々に減っていき、月末には在宅勤務する方向で調整を始めていました。

また、志村けんさんの訃報は私自身にもコロナの怖さを感じさせる1件として強く受け止めることになりました。

 

4月

世の中(日本での1日の新規感染者数は150名超~最大400名超まで)

4月7日、ついに「緊急事態宣言」が発令されました。

安倍首相が緊急事態宣言 7都府県対象 効力5月6日まで | NHKニュース

これにより一気に世の中がリモートワーク(在宅勤務)にシフトしていきました。

もちろん工場などの現場に行かないと動かない職場については、出社しています。

世の中の人たちが在宅勤務になっている中、テレビだけはいつも通りの映像が流れていましたが、ついにテレビ出演者も在宅勤務となり、Web会議でテレビに出演する形式に代わっていきました。

一方で、国会ではマスクもつけずに3密(密閉・密集・密接)状態で高齢者たちが大声で話しているという冗談を通り越した状態で議論をしています。

しかしついに安倍首相がマスクをつけ始めます。(アベノマスク)

4月1日に阿部首相が、1人2枚の布マスクを配布する!という対策を宣言しました。

それをアベノミクスにもじって「アベノマスク」と呼び始めました。

(しかし、2020年5月10日現在において46道府県には届いていないようです。)

 

アベノマスクは製造元が不明な会社がある・衛生管理が必要なマスクにも関わらずカビが生えている等の様々な問題も同時に露呈しています。

そもそもなぜ「布マスクなんだ?」という疑問の声も上がっています。

が、これについてはこれからの政策や結果次第で評価は変わる気がしています。

(とはいえ、はっきりさせるべきところはさせようよ、と思います。)

 

自分たち

4月から在宅勤務にシフトしました。

愛知県では感染者数が多くないことから出社してほしいと要望を受けることもありますが、東京からコロナウイルスを持ち込んでしまうリスクもあるため、慎重な動きをとっています。

在宅勤務を始めてみて色々な変化がありましたが、家の環境もいろいろと変わっています。(後述のリンクも良かったら見てください。)

体重は変わらないけど、明らかに筋肉量が落ちる、といった弊害も出てきています。

また、Web飲み会に初挑戦したのもこの時期です。

思いもよらない事態から在宅勤務が始まりましたが、徐々に慣れていった1か月、という感触です。

最初は楽しかったカップ麺生活も2週間くらいで飽きてしまいました。

一つ在宅勤務で良かったのは、奥さんのご飯をまともに食べられるようになったことです。これまで帰りが遅くなる等で外食して帰宅、という生活でしたが、結婚して5年目にして初めて奥さんの食事をまともに取れるようになりました。

 

dewahisashi.hatenablog.com

dewahisashi.hatenablog.com  dewahisashi.hatenablog.com

 

5月

世の中(日本での1日の新規感染者数は300名超だったものが20名程度になることも)

GWがあったため非常に警戒感が強くなっていました。

感染者数は当初300名を超えていたのですが、徐々に減っていき20名程度となる日もあるほど感染者数は少なくなっていきました。

新規感染者数の減少に伴い、県によって差はありますが5/25までにはついに緊急事態宣言が全国で解除される、という状態となりました。

それに合わせるように当初3/20に開幕予定だったプロ野球の開幕日が6/19になることに5/25に決定しました。一方でその直前の5/20に戦後初となる夏の高校野球大会(甲子園)の中止が決定となりました。

世の中の雰囲気としては3月・4月のような非常に鬼気迫った状態では徐々になくなっていき、ゆるやかに「大丈夫な雰囲気」が醸成されていったという感触です。

世界の動きを見てみると、アメリカ・ブラジルでの感染者増が止まらず危機的な状況に陥りつつありましたが、ヨーロッパでの感染は多少落ち着きを見せ始め、5月中旬にヨーロッパへの旅行再開の計画を発表するような状態となりました。

自分たち

5月は相変わらず在宅勤務が継続している1か月でした。

4月にいろいろと試していた在宅勤務での働き方改革や断捨離も落ち着き、働き方の一つとして在宅勤務が受け入れられていくという感覚を持ち始めたのもこの時期です。

また、それと同時に在宅勤務が前提となりWeb会議が予定を埋め尽くす、ということも起き始めたのがこの時期です。Web会議の良い面は移動時間を考慮しなくてもよい点ですが、その分空き時間も無くなってしまうため、時間にゆとりが持たれず、非常に慌ただしい働き方になってしまう、というデメリットが分かってきた時期でもあります。

営業面を見てみると、徐々に新規案件が減少してき始めたと実感したのもこの時期です。既存のお客様からは継続して案件をもらえるという関係を維持していましたが、新規顧客では投資が止まり、新規案件が進まないという事態も発生し始めました。

世の中で徐々に緩和されて動きやすくなるという動きから1か月程度遅れて、影響が出てきたという感触です。

 

6月

世の中(日本での1日の新規感染者数は20名程度のこともあったが、後半には100名超に。)

5/25に緊急事態宣言が解除されても、すぐに感染者が増えることなく小康状態が続きました。それに伴い通勤通学も徐々に数が戻ってきました。街に人が戻ってきた雰囲気が徐々に醸成され始めました。

一方で東京では警戒姿勢は続き「東京アラート」という独自の基準を設ける等しながら対応を進めましたが、3密の象徴のような扱いとなっていたカラオケ店も6/19には営業可能となりました。

プロ野球も予定通り6/19に開幕を迎え、本格的にコロナ明けという雰囲気が出てきましたが、月末に近づくにつれて全国での感染者が増えていき、終盤には100名/日を超える新規感染者が出るようになりました。ただし最初の感染者傾向と異なり、高齢者の感染者が増えているのではなく、20代~30代の若年層に感染者が増える傾向が出てきました。

世界的にはアメリカ・ブラジル・スウェーデンでの感染者増が止まらず、コロナの震源地のような状態になりました。(こちらは1日に数万人単位で新規感染者が増えてきました。)

自分たち

世の中の流れに合わせて、徐々に在宅勤務の解除が進んでいきましたが、6月中は5月中に決めた予定が入っていたため、一気に在宅勤務解除とはなりませんでした。(途切れなく打ち合わせが入っている等で移動時間が無い前提での予定の組み方となっていた。)

月末になってくるとクライアント先に訪問することも出てきましたが、基本的には「たまに行く」くらいの感覚でした。クライアント先へ訪問することもあるけれど、仕事のスタイルとしては基本的には在宅を前提とした働き方が受け入れられていると実感した1か月でもありました。

また、プライベート面では、久しぶりにショッピングモールへ行くこともできるようになったため、買い物や映画鑑賞を楽しむこともできるようになりました。(各店舗ではソーシャルディスタンスの確保や消毒を徹底していました。)

個人的にうれしかったのはジブリ映画が映画館で再上映されたことです。

www.ghibli.jp

もののけ姫千と千尋の神隠しなどは上映当時に映画館で見ていますが、それらの映画を再度映画館で鑑賞できるというのは、こういう状況でなければ実現できなかったと思うので、こんな状況ではありますが非常にうれしいことでした。(ナウシカは生まれる前なので、なおさら感慨深いものがあります。)

 

7月

世の中(日本での1日の新規感染者数は100名超から1500名超に。)

6月の後半から徐々に新規感染者数が増えていく状態にありましたが、7月に入ってからは感染者数拡大の勢いが増しました。

東京での感染者数も増加の一途を辿り、7月上旬は1日の新規感染者が2桁か3桁かという状態でしたが、7月下旬には1日の新規感染者が450名を超える状態にまでなっていました。

感染者数が全国的に増加する中で話題を呼んだのが「GoToキャンペーン」と呼ばれる旅行奨励の経済対策です。GoToキャンペーンでは経済対策としての効果を狙っていることは理解されるものの、感染者を全国に送り込む施策としてみなされており、連日GoToキャンペーンへの批判がネットニュースを賑わす状況となりました。(GoToキャンペーンの開始は2020/7/19~)

また、感染拡大のリスクから東京発着の旅行については対象外とすることをキャンペーン開始の1週間前に発表したことが、さらなる混乱を生みました。TVニュースでは、政府の方策に右往左往する旅行代理店の現場特集なんかも組まれていました。

国単位での対策が打たれないままGoToキャンペーンが開始されたこともあって、感染者が全国へと拡大していきました。その結果、各地方自治体で独自の緊急事態宣言を発令することとなり、国 VS 地方自治体の様相が見えてきました。

自分たち

7月の序盤はあまりこれまでの活動と変わらず遷移していました。

東京都内での移動もしていましたし、時折出張にも出かけていました。

しかし、7月の中旬ごろ(=感染が全国的に拡大していたころ)になると、自分の周りの人たちにも感染者が出始めました。直接触れ合っているわけではない(もしくはごく短い時間しか接していない人)ではありますが、感染者が出た影響により、再び在宅勤務へと戻ることとなりました。

私は、複数のお客様と接していたのもあって影響範囲が広く、安全を確保するためにも在宅勤務を前提とした業務となり、引きこもり生活が再び始まりました。

そのため、7月中旬ごろからはほとんど外出することもなくなりましたが、身近に感染者が出たと知る前に、東京ディズニーシーに行くことはできました。東京ディズニーシーでは人数制限やソーシャルディスタンスの確保にかなりコストは割かれており、「なんとしても感染者を出してなるものか!」という意気込みが、運営の中からも感じられました。

しかし、その後感染者が身近に出たことを知って、改めて今回の対応は難しいとも感じました。私は接している時間が短かったため、その後体調が崩れることもなかったのですが、見た目や雰囲気からは全く分からないウイルスのため、何らかの行動をしてしまったあとでは対処のしようもありません。

各自が十分に注意を払っていても感染してしまうウイルスなのだと再認識するきっかけとなりました。

 

8月

世の中(日本での1日の新規感染者数は1500名超から500名~600名超に。)

もはや日本における感染者増は止められないような状態でした。

7月から開始したGoToキャンペーンの手伝いもあって1500名超の感染者が出ている中、お盆休みに突入しました。しかし、徐々に感染者の数は落ち着きを見せ始め、東京においても500名/日⇒200名前後/日程度にまで減ってきました。

2020年の日本は梅雨明けが遅く(東京は8月頭)、その後酷暑が続いたこととイベントが開催されなかったことが原因してか、「なぜか」感染者は減少傾向となりました。

むしろ熱中症で亡くなる人の方がコロナで亡くなる人よりも多い状況でした。

それに合わせてか、TVやネットニュースでの報道も徐々に減っていった印象があります。

(これは私の感想ですが)日本全体でコロナに慣れていったのかもしれません。 

自分たち

私自身は7月下旬に起きたコロナ騒ぎによって8月の1か月はほとんど家で過ごすことになりました。とはいえ、たまに買い物をする程度で外に出ました。

一方会社では、世間での感染者の増加を受けて会社の警戒レベルは1段階上がることになりました。

それ以外で言えば大きな変化があるわけではなく、外にもほとんど出ていない状態だったため、「酷暑って何?」という程度の感覚しか持たないまま1か月が過ぎました。

いや、本当に一体この1か月何していたんだろうか。。。

 

9月

世の中

(10月に更新予定) 

 

自分たち

(10月に更新予定) 

皆様へのお願い

随時情報は更新していこうと思っていますが、この時期にはこんなことが印象に残ってる!というものがあれば、ぜひコメント欄でお知らせください。

この記事を書いていて思ったのですが、やはり記憶はすぐに薄れていきます。

コロナウイルスのような未曽有な出来事は自分たちのためにも、後世のためにも生々しい情報も含めて残しておいた方が良いと思います。

ぜひコメント欄にでも印象に残った出来事を記載いただけると嬉しいです。

 

では。

コロナ後の美容院・床屋の生き残り方・営業方法を考える。

昨日、買い物等を除いて1.5か月ぶりに外出し、美容室に行きました。

美容室でも、やはりコロナの話題で持ちきりでした。私の通っている美容室は、座席数も通常営業時よりも減らし、ドアを開けた状態で営業していました。

 

徐々に営業が通常に戻りつつある中で、今後の美容室でのビジネスについていろいろと話してきた中で、私が考えたことを残しておきます。

 

定性的な情報ですが、明らかに客数は減っている、とのことです。

とはいっても、現在は営業時間を短縮しているなかでも予約は埋まっているような状況とのことでした。(少し前は、予約が空いている時間も多かったようですが。)

 もちろん美容室によって状況は違うでしょうし、地域による差もあると思います。中には年間パスポートのようなものを販売しているところもあるようです。

店員さんは、営業時間を通常時に戻した時には、予約が埋まらないのでは?と不安を感じていたと同時に、「今後どうなるんだろう?」と心配していました。

 

 

そもそも美容室のビジネス形態は、「店員」が「お客」の髪を整えることが本質です。

ただ、これはお客側のニーズを店員が解決する、という形になっているだけで、お客側のニーズの根っこには「自分の髪を整える」ことにあります。

自分の髪を整えるだけであれば手段は、

  • 美容室や床屋に行って、髪を整えてもらう
  • 自分で髪を整える
  • 家族に髪を整えてもらう

といったパターンが考えられます。

人と接することが敬遠される世の中になった今、美容室の競合は他の美容室/床屋だけでなく、「美容室に行く意味」にも焦点が当たるようになると思います。
(実際、緊急事態宣言中に美容師による髪の切り方動画がYouTubeに挙がっていました。)

そうなると、美容室が考えなければならないのは「美容室に来てもらう価値」って何?というポイントだと思います。

私は美容室でもカットしかしてもらわないため、美容室のサービスの全体は把握できていないのですが、話を聞いている限りでは以下の機能がありました。

 

<髪を整えるにフォーカスした機能>

  • カットする。(ぼさぼさの髪を短くしたり、まとまるようにしたり)
  • 染める。(カラーリング)
  • ツルツル?つやつや?にする。(トリートメント)

<お店そのものにフォーカスした機能>

  • お店のインテリアを楽しむ(おしゃれなお店って良い!)
  • お店のサービスを楽しむ(おしゃれな雰囲気で雑誌を読む)

<店員さんにフォーカスした機能>

  • 店員さんとの会話を楽しむ

 

だいたいこんなところでしょうか。

最初に髪を整えるのが、美容室のビジネス形態の本質と表現しましたが、当然その要素もありながら、美容室としては、これらのサービスを全部提供できる場所として機能している気がします。(その中で、お客さんがどこに優先度をつけるかによってお店選びが変わる、と。)

これらの機能を総合して提供しているお店は、おそらく美容室と床屋くらいしか無いと思います。特に、「髪を整える」という点は、美容師資格が必要となることから、参入障壁となっています。

もともと、<お店そのものにフォーカスした機能>や<店員さんにフォーカスした機能>には別の競合がいます。例えば、カフェやバー・水商売なんかもそうかもしれないです。(実際、お客さんとのトーク研修のようなものがあるそうです。)

その中で美容室が美容室で成りえたのは、やはり<髪を整える>ことに強い付加価値があったからだと思います。

 

今コロナによって起きているのは、「髪を整える」ということを当たり前に美容室/床屋でやっていたことに対して、「本当に美容室で切らなきゃダメ?」という問いを投げかけられた点にあります。

 

さすがに、これから一生自宅で切るぜ!!という人は多くないと思いますが、「3回に1回は家で切ろう」と思う人は一定数存在すると思います。

そうなれば1回分の売上が落ちてしまうため、これまでと同じような営業方法を取ることは難しくなります。これは、これまでの売上の落ち方とは明らかに異なります。

①他店に行ってしまった顧客が発生することによる売上低下と、②そもそも市場から人がいなくなったことによる売上低下は別物です。

①では市場全体の規模は変わっていないのですが、②では市場全体の規模が縮小してしまいます。TVとYouTubeの関係に似ているでしょうか。TVを見る全体の人数が減っているのか、別のチャンネルに視聴者を奪われているのか、は大きく意味が異なります。

そして、当然②市場全体の規模が縮小している方が状況は深刻です。

 

今すぐその状況が来る、とは思いませんが、3~5年くらいのスパンでは起きえます。

今までは家庭用の髪切用はさみとバリカンくらいしか売っていませんでしたが、おそらく各メーカーはこういった状況に目を付け、もっと簡単にできる家電を売り出すでしょう。(ヘルメットみたいなやつを被れば30分で髪が切れちゃう!みたいなやつが出たら大変。。)

 

美容室は、この状況に対して手を打つ必要があります。

美容室/床屋と各家庭での比較をしてみました。

f:id:dewahisashi:20200531204830p:plain

美容室/床屋 と 家庭での比較

赤字で書いているような箇所のどちらを強く推していくのかがポイントかと思います。

例えば、<髪を整える品質>を推していくのであれば、

  • 今のビジネスの延長
  • 家庭で切る際に失敗しない方法のレクチャー(対面・オンライン両方)
  • 自分で切った後の手直しだけやるサービス(時間がかからない分安く)

とか。(家庭で切る際に困りそうなことを助けると、新たな市場にも入っていけます。)

<使う時間の特別感>を推していくのであれば、

  • いっそめちゃくちゃラグジュアリーにして、値段を上げる
    (マッサージも”ついで”じゃなく、がっちりやっちゃう、とか。)

とか。

力を入れるべきポイントを明らかにしたうえで、そこに様々な対策を打っていくのが良いのではないかと思います。 

 

思ったよりも長くなってしまいましたが、こんなことを考えて行動していけば、今の美容室からの進化もできていくのではないかと思います。

競合となる他店舗との戦いもあると思いますが、新たなプレイヤーが存在感を増していくと思うので、美容室/床屋だけでなく、他の業界も同じように考えていく必要があるな、と改めて思いました。

では。

【今こそIT化を進めるべき!】ディズニーリゾートがコロナ後にオープンするための方法

東京ディズニーリゾート(ディズニーランド・ディズニーシー)がコロナウイルスの影響で臨時休園を続けています。(最新情報はこちらで見てください。)

 

私の家族はディズニーリゾートをこよなく愛しています。

母親・奥さん・従妹2人は年間パスポートを保持しており、姉に至ってはディズニーリゾートで働いています。(私は年1~2回行く)

そんな家族にとってディズニーリゾートに行けないストレスはいくらかあるようです。

 

一方で、緊急事態宣言が一部地域で解除になるといった動きも出てきており、そろそろディズニーリゾートの開園再開の話題も出てくるかと思います。

 

今の世間の雰囲気では、開園再開も待ち望まれていると思いますが、現実的にオープンするためにどうしたら良いのか、と考えてみました。

 

そもそも皆さんご存じの通り、ディズニーリゾートは「混雑」している場所であり、人口密度が高い状態が常態化しています。また、各アトラクションは、危険防止のため安全用のバーが設置されており、それを握ってアトラクションを楽しむ設計となっているため、様々なところにコロナウイルスが蔓延するリスクが潜んでいます。

そのため、ディズニーリゾートは早々にディズニーリゾートを臨時休園する判断をしました。

 

そのリスクが周知の中ディズニーリゾートを再オープンする際に、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが気にするべきは『ディズニーリゾートでコロナウイルスの感染を起こさせない』の一つです。また、仮に感染者が発生してしまった場合にも、『十分な対策を取っていた』と説明できる準備が必須です。

 

方針としては以下をベースにしています。

A:人と人とを近づけないことを徹底する。

B:近づく場合にも、感染リスクを極力減らす。

基本的にはAをとにかく推進するべきですが、テーマパークではどうしても近づいてしまう瞬間はあると思うので、Bも補助的に入れる必要があります。

 

では、ここから具体的に考えていこうと思います。

 

対策① : 入場制限を従来よりも厳しくする。(A)

ま、当たり前ですね。人口密度を高くしないためには、園内に入る人数を制限するほかありません。

ディズニーランドでは約6~7万人、ディズニーシーでは約4~5万人くらいが入場制限の基準とされているようです。この人数は「人があふれかえっている状態」なので、半分でもまだ密度は高いと思います。思い切って1/3くらいで入場制限をかけることは必要でしょう。(ディズニーランドで2~3万人、ディズニーシ―で1.3~1.6万人程度)

 

対策② : マスク着用義務 & 施設での消毒必須(B)

これも当たり前ですね。一方で、ディズニーリゾートには飲食設備もあるため、マスク着用を義務化したとしても、必ず外すタイミングがあります。その後、キチンと付け続けることの徹底と飲食店での適切な距離の確保が必要です。(飲食店で適切な距離を取るためにも対策①が必要。)

また、アトラクションに乗る際にも消毒は必須です。

 

対策③ : 買い食い系の飲食店は中止(B)

対策②でいくら頑張っても、買い食い系(特にポップコーン)は、いつ食べるのかが分かりません。そのため、何かに触れた手を消毒する前に口に運んでしまうリスクが残ります。

従って、買い食い系はしばらく中止しないと厳しいと思います。

 

対策④ : 全アトラクションへのファストパス(というか整理券)の導入(A)

ディズニーリゾートは何と言ってもアトラクションに乗るための列で、ソーシャルディスタンスを取るのが難しいです。

そのため、あらかじめ乗るタイミングを指定し、権利を持っていない人は乗車できないようにすることが必要です。今でいうファストパスのようなものですが、スタンバイ(ファストパスなしで乗車する列)を廃止するため”整理券”の方が感覚に近いです。

また、『全アトラクション』を対象にしないと意味がありません。現在のファストパスの仕組みは、現地で機械から発行とスマホアプリで発行の2種類がありますが、機械を全アトラクションに設置しようと思うと、コスト・場所の面で現実的ではないと思います。

そのため、ファストパススマホアプリに集約するのが良いと思います。(これはファストパスにできる列をなくす効果もあり。)

既にアプリ自体でファストパスを発行する機能は存在するため、そこまで大掛かりなコストをかけずとも実行に移せると思います。

 

対策⑤ : レストラン等での食事を事前にスマホでオーダー(店では受け取りのみ)(A)

ディズニーリゾートには、通常のレストラン形式の店もありますが、多くはセルフです。食事をオーダーするまでの列も、食事時にはなかなかのものです。そのため、全てをスマホでオーダーする形式にして、レストランでは受け取るだけにする、といったことが必要でしょう。(マクドナルドでやっているイメージ。こんなやつです。

 

対策⑥ : 入場時にスマホを持っていることを前提とする(A)

対策④・⑤は、もはやスマホを持っていることが前提とされた対策です。

そのためには入場時にスマホを持っていないと入場できないようにする必要があります。しかし、全入場者がスマホを持っていないことも、当然考えられます。(お年寄りはまだしもメインの子どもは持っていない。)

スマホを同行している「誰か」が持っている状態であれば問題ないような運用にすればよいです。

既にスマホアプリでは、同行者のチケットをアプリで読み取り、その分のファストパス取得やショーの抽選をすることが可能ですので、その技術を入園時にも使えば問題ないです。(同行者全員がスマホ保有していない人たちが救われないですが、2019年時点で86%の普及率のため、あまり考えられないかと。その人たちはもう少し落ち着いたら。。。)

というか、対策①で入場制限を思いっきりかけるため、スマホのみでチケットを取得できるようにしておかないと、チケットを求める列ができてしまうので、やっぱりスマホは前提です。

 

 

ざっと6つの対策を書きましたが、だいたいこんなところでしょうか。

後半3つは、ディズニーリゾートが少しずつ進めてきたIT化を一気に進めることで実現できますし、コロナウイルスが終息した後にも活用できる取り組みです。

できるだけ公平に入園できるようにすることが思想としてあると思いますが、スマホ一つで解決できるのであれば、それが一番ではないかと思います。

ディズニーリゾートのことが好きな人は、何とかして行きたいと思っているでしょうし、オリエンタルランドとしても早くオープンして売り上げを立てたい気持ちがあるでしょうから、その溝を埋める策としては以上のようなものだと思います。

もちろんこれらの施策をしたとしても、ディズニーリゾートには屋内の施設も多くあるため、十分に注意が必要です。そのためにも、入園者をできるだけ減らし、定期的に空気の入替をするといったことができる体制を整えることが必要です。

私はそこまで行かないですが、少しでも早くオープンできる日を待ちながら、家で過ごしたいと思います。

 

では。

【中学生・高校生は読むべき】伝えたいことが凝縮されている1冊「なぜ僕らは働くのか」

私は大学時代から、子どもが世の中に出ていくまでの過程における教育に強い関心がありました。

これまでにも色々な角度から考えている内容をこのブログにも綴ってきましたが、伝えたい内容をギュギュっと凝縮している1冊が発売されていたので、紹介します。

中学生・高校生はぜひ読んでみてください!

大学生(特に就活に悩む人たち)が読んでも価値のある本です。

 

 ↓ 私の考えている内容は以下のエントリを見ていただければおおよそ分かります。

dewahisashi.hatenablog.com

 

私が今回読んだ本は「なぜ僕らは働くのか」と言う本です。 

 

この本はマンガと説明が交互に続いていく流れで描かれており、絵・図も多用されているため、普段本を読んでいない人にとっても読みやすい工夫がなされています。

内容としては、中学生の主人公が将来について悩むところからストーリーが始まり、年の近い親戚の叔母さんが手掛けている本の内容を少しずつ読ませてもらいながら、将来についてのヒントをもらうことで成長していく、といったものです。

個人的にはストーリー展開自体はあまり大切ではないと思いますが、読みやすさを上げるうえでの工夫としては良いと思います。

 

なによりも私がこの本を通して良いな、と感じたのは

「良い生き方を押し付けていない点」です。

 

例えば、ライフワークバランスについて言及している箇所があるのですが、仕事とプライベートはこのくらいの割合にすべきだ!とも、ライフワークバランスを取らなければならない!とも、この本には書かれていません。

また、所得が多ければ多いほど幸せなのか?という問いに対して、このくらいの年収だとこのくらいの幸福度がある、といった客観的数値を提示することまでに留めています。

 

あくまでも世の中には、こういった生き方の人・考え方の人たちがいて、その人たちはこう感じている、ということは伝えていますが、それを読者に押し付けていないという点がとても共感できるポイントでした。

 

その根底には、中学生だろうが高校生だろうが、この本を手に取る人たちを一人の自立した人間として向き合っているという考え方が貫かれているのだと思います。

 

子どもではなく自立した人間として扱うからこそ、情報は提供するけれど、どの道を選択するのかは読者次第、というある種ドライな割り切り方で書いているのだと思います。

読者に頭を使って考えさせたい!という思いが無ければ、「こうしたら良いよ!」と一言書いてしまっても良いわけです。(どうせ作者に責任が及ぶことは無いのだし。)

それでもその技を使わずに、読者に思考の余地を与えた状態で突き放すのは「自立した人間」として扱っている証拠になると思います。

 

 

私も強くその考えには共感します。

私自身にこれまでの人生を後悔するような大きな出来事があったわけではないのですが、学校の先生たちと話すままテストの結果だけで進学先を選んでしまったのは「どうかと」思っています。

これは上の考え方とは少し違っており、世の中にある多数の選択肢を見ることなく、先生の言われた通りに大学進学を選んでしまった私のような選択の仕方は、これからの世の中を作り上げる学生たちにはしてほしくない、と思っています。

決して進学先が悪かったわけではないのですが、大学時代に自分の選ばなかった道を歩いている高卒や中卒の仲間を見たときに「なんで自分は大学にいるんだろう」と感じてしまったこともあります。(高卒や中卒の仲間が輝いていたのも、そう感じた一因です。)

そのあたりの私が感じた挫折感の詳細は以下のエントリにあります。 

dewahisashi.hatenablog.com

 

私は、学校の先生が悪いとか、進学することが悪い、ということが言いたいのではなく、世の中には様々な選択肢があり、それを自らが選択する(意思決定する)ことが大切だと思っています。(自分の場合では「意思決定した」という意識が低かったことが問題です。)

 

実は2013年頃にそのようなイベントを企画しようとしたことがあり(頓挫してしまいましたが)、そこでも同じようなことを掲げていました。(画面キャプチャのため粗いですが、一部資料を掲載します。)

f:id:dewahisashi:20200510202301p:plain

以前に企画したイベントの資料抜粋

ここで書いている下段・中段のあたりの内容が、この本での内容にがちっと当たります。

 

こういった共感ポイントがあるため、中学生・高校生はぜひともこの本を手に取ってほしいなと思っています。また、就職活動に悩んでいる大学生だって、この本を読む価値はあると思います。自分たちが働く目的・働くとは何か、そんなことは社会人の私も考え続けているテーマです。

 

また、こういった本が出たことで、世の中にこういったテーマが求められているのだ、ということも改めて実感することができました

自分のやりたい・実現したい世の中に向かって後押しをしてくれるようなテーマの本でした。

なお、この本の巻末には、こういった話に興味を持った人やより詳しく知りたくなった人向けに、おすすめ本の紹介もなされています。餅は餅屋的な精神も、私のやりたいことに近しいです。

 

こういった話に興味がある方は、ぜひ以下のエントリも読んでいただければと! 

dewahisashi.hatenablog.comdewahisashi.hatenablog.com

dewahisashi.hatenablog.com

dewahisashi.hatenablog.com

 

 では。