東京ディズニーリゾート(ディズニーランド・ディズニーシー)がコロナウイルスの影響で臨時休園を続けています。(最新情報はこちらで見てください。)
私の家族はディズニーリゾートをこよなく愛しています。
母親・奥さん・従妹2人は年間パスポートを保持しており、姉に至ってはディズニーリゾートで働いています。(私は年1~2回行く)
そんな家族にとってディズニーリゾートに行けないストレスはいくらかあるようです。
一方で、緊急事態宣言が一部地域で解除になるといった動きも出てきており、そろそろディズニーリゾートの開園再開の話題も出てくるかと思います。
今の世間の雰囲気では、開園再開も待ち望まれていると思いますが、現実的にオープンするためにどうしたら良いのか、と考えてみました。
そもそも皆さんご存じの通り、ディズニーリゾートは「混雑」している場所であり、人口密度が高い状態が常態化しています。また、各アトラクションは、危険防止のため安全用のバーが設置されており、それを握ってアトラクションを楽しむ設計となっているため、様々なところにコロナウイルスが蔓延するリスクが潜んでいます。
そのため、ディズニーリゾートは早々にディズニーリゾートを臨時休園する判断をしました。
そのリスクが周知の中ディズニーリゾートを再オープンする際に、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが気にするべきは『ディズニーリゾートでコロナウイルスの感染を起こさせない』の一つです。また、仮に感染者が発生してしまった場合にも、『十分な対策を取っていた』と説明できる準備が必須です。
方針としては以下をベースにしています。
A:人と人とを近づけないことを徹底する。
B:近づく場合にも、感染リスクを極力減らす。
基本的にはAをとにかく推進するべきですが、テーマパークではどうしても近づいてしまう瞬間はあると思うので、Bも補助的に入れる必要があります。
では、ここから具体的に考えていこうと思います。
対策① : 入場制限を従来よりも厳しくする。(A)
ま、当たり前ですね。人口密度を高くしないためには、園内に入る人数を制限するほかありません。
ディズニーランドでは約6~7万人、ディズニーシーでは約4~5万人くらいが入場制限の基準とされているようです。この人数は「人があふれかえっている状態」なので、半分でもまだ密度は高いと思います。思い切って1/3くらいで入場制限をかけることは必要でしょう。(ディズニーランドで2~3万人、ディズニーシ―で1.3~1.6万人程度)
対策② : マスク着用義務 & 施設での消毒必須(B)
これも当たり前ですね。一方で、ディズニーリゾートには飲食設備もあるため、マスク着用を義務化したとしても、必ず外すタイミングがあります。その後、キチンと付け続けることの徹底と飲食店での適切な距離の確保が必要です。(飲食店で適切な距離を取るためにも対策①が必要。)
また、アトラクションに乗る際にも消毒は必須です。
対策③ : 買い食い系の飲食店は中止(B)
対策②でいくら頑張っても、買い食い系(特にポップコーン)は、いつ食べるのかが分かりません。そのため、何かに触れた手を消毒する前に口に運んでしまうリスクが残ります。
従って、買い食い系はしばらく中止しないと厳しいと思います。
対策④ : 全アトラクションへのファストパス(というか整理券)の導入(A)
ディズニーリゾートは何と言ってもアトラクションに乗るための列で、ソーシャルディスタンスを取るのが難しいです。
そのため、あらかじめ乗るタイミングを指定し、権利を持っていない人は乗車できないようにすることが必要です。今でいうファストパスのようなものですが、スタンバイ(ファストパスなしで乗車する列)を廃止するため”整理券”の方が感覚に近いです。
また、『全アトラクション』を対象にしないと意味がありません。現在のファストパスの仕組みは、現地で機械から発行とスマホアプリで発行の2種類がありますが、機械を全アトラクションに設置しようと思うと、コスト・場所の面で現実的ではないと思います。
そのため、全ファストパスをスマホアプリに集約するのが良いと思います。(これはファストパスにできる列をなくす効果もあり。)
既にアプリ自体でファストパスを発行する機能は存在するため、そこまで大掛かりなコストをかけずとも実行に移せると思います。
対策⑤ : レストラン等での食事を事前にスマホでオーダー(店では受け取りのみ)(A)
ディズニーリゾートには、通常のレストラン形式の店もありますが、多くはセルフです。食事をオーダーするまでの列も、食事時にはなかなかのものです。そのため、全てをスマホでオーダーする形式にして、レストランでは受け取るだけにする、といったことが必要でしょう。(マクドナルドでやっているイメージ。こんなやつです。)
対策⑥ : 入場時にスマホを持っていることを前提とする(A)
対策④・⑤は、もはやスマホを持っていることが前提とされた対策です。
そのためには入場時にスマホを持っていないと入場できないようにする必要があります。しかし、全入場者がスマホを持っていないことも、当然考えられます。(お年寄りはまだしもメインの子どもは持っていない。)
スマホを同行している「誰か」が持っている状態であれば問題ないような運用にすればよいです。
既にスマホアプリでは、同行者のチケットをアプリで読み取り、その分のファストパス取得やショーの抽選をすることが可能ですので、その技術を入園時にも使えば問題ないです。(同行者全員がスマホを保有していない人たちが救われないですが、2019年時点で86%の普及率のため、あまり考えられないかと。その人たちはもう少し落ち着いたら。。。)
というか、対策①で入場制限を思いっきりかけるため、スマホのみでチケットを取得できるようにしておかないと、チケットを求める列ができてしまうので、やっぱりスマホは前提です。
ざっと6つの対策を書きましたが、だいたいこんなところでしょうか。
後半3つは、ディズニーリゾートが少しずつ進めてきたIT化を一気に進めることで実現できますし、コロナウイルスが終息した後にも活用できる取り組みです。
できるだけ公平に入園できるようにすることが思想としてあると思いますが、スマホ一つで解決できるのであれば、それが一番ではないかと思います。
ディズニーリゾートのことが好きな人は、何とかして行きたいと思っているでしょうし、オリエンタルランドとしても早くオープンして売り上げを立てたい気持ちがあるでしょうから、その溝を埋める策としては以上のようなものだと思います。
もちろんこれらの施策をしたとしても、ディズニーリゾートには屋内の施設も多くあるため、十分に注意が必要です。そのためにも、入園者をできるだけ減らし、定期的に空気の入替をするといったことができる体制を整えることが必要です。
私はそこまで行かないですが、少しでも早くオープンできる日を待ちながら、家で過ごしたいと思います。
では。