2024年になって2週間ほど経過した時期に、今更ではありますが、2023年に読んだ本とオススメを振り返っていこうと思います。
2023年は子どもが産まれたりと、プライベートな時間がこれまでと違うところに費やされる1年だったので、冊数としてはそこまで多くないのですが、良かったら参考にしてください。
いきなり余談ですが、プライベートな時間が別のことに費やされたのは事実ですが、それは良かったことと捉えています。
子どもが産まれた幸福感もさることながら、以前に書いたエントリの通り、30代の現状維持は何も変化が生まれません。
そのなかで、妊娠⇒出産という大きな変化がもたらされたことは、自分自身にとっても非常に意味のあったことではないか、と思っています。
子どもが産まれたことで、これまでにできたことができなくなる、というストレスも当然生まれますが、それ以上に成長の機会に繋がっていると感じていて、自分自身の価値観・考え方に厚みを増してくれているのではないか、と思います。
いずれこのあたりの考えもまとめて書いていきたいと思います。
- サマリー
- 小説
- エッセイ
- ビジネス書
- 1.ありそうでなかったアイデアの作り方 いしかわかずや ★★★★☆
- 2.もしも徳川家康が総理大臣になったら 渡邉 明人 ★★★☆☆
- 3.早く正しく決める技術 出口治明 ★★★☆☆
- 4.サーバーのしくみと技術がしっかりわかる本 横田一輝
- 5.クラウドのしくみ 西村 泰洋
- 6.コンサルが「マネージャ時代」に学ぶこと 高松智史 ★★★★★
- 7.付加価値の作り方 田尻 望 ★★★☆☆
- 8.もし高校野球のマネジャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら 岩崎夏海 ★★★☆☆
- 9.プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本 橋本将功 ★★☆☆☆
- 10.プロ経営者・CxOになる人の絶対法則 荒井裕之 ★★★★☆
- 11.渋沢栄一と論語と算盤 斉藤孝 ★★★☆☆
- おわりに
さて、ようやく本題に入っていきます。
サマリー
2023年に読んだ本は、合計22冊。マンガはカウントに入れていません。
内訳は、小説:8冊、エッセイ:3冊、ビジネス書:11冊です。
2023年は前半に小説、後半にビジネス書といった具合で読み進めてました。
自分の中の流れがやはりあり、小説を読むときには一気に読み進め、ビジネス書を読むときには一気に読み進め、といった感じでした。
自分なりに5段階評価しているので、それぞれ簡単にコメントをします。
★☆☆☆☆:読まなきゃよかった。
★★☆☆☆:読んでも良かったけど、そこまでよくない。
★★★☆☆:読んで良かったけど、2回目はない。
★★★★☆:良かった!!2回目もぜひ読みたい。
★★★★★:人に勧めたい!!
「良かった」は★4つからなので、時間のない方はそれだけでもぜひ読んでみてください。★4つ以上は家の本棚に残しておきたい、と思うようなやつです。
全体傾向として小説は低めに出がちです。というのも、一度ストーリーが分かってしまうと2度目に発展しにくい傾向はどうしてもあり、必然的にそうなります。
また、全て私の感想なので、悪しからず。
小説
1.傲慢と善良 辻村深月 ★★☆☆☆
ストーリーのオチの弱さを感じた。
辻村深月さんの作品自体は結構読んでおり、同じ年でいえば映画「かがみの孤城」は、少し子ども向けですが、とても良かったので、せっかく読むならそっちがおすすめ。
2.楽園とは探偵の不在なり 斜線堂 有紀 ★★☆☆☆
実家帰省時に、三省堂書店でゴリ押しされていたので、読んでみたもののいまいち。
ストーリーの謎回収が不足しており、全般的に物足りなさが残る。
3.密室黄金時代の殺人 有紀の館と六つのトリック 鴨崎暖炉 ★★☆☆☆
殺人事件が起きるけど、なんか動機が弱くてストーリーに入り込めなかった。
4.銀座「四宝堂」文具店 上田健次 ★★★★☆
オムニバス的な展開なのだが、どのストーリーも心がほっこりするようなストーリーで、読んでいて気持ちのいい作品。
5.天使の耳 東野圭吾 ★★★☆☆
90年代の東野圭吾作品。短編小説が5つ入っている。
どの作品も短いながらにドキドキさせる展開でよい。
中でも「通りゃんせ」という作品がおすすめなので、ぜひ読んでほしい。
星新一が好きな人にはお勧めです。
6.カケラ 湊かなえ ★★★★☆
独白型の作品を書かせたら、やっぱり最強ということを感じさせる作品。
意味不明な(ドーナツの中で自殺)という事件が、様々な関係者の話を聞いていくことで事件の全容が分かってくる作品。
7.クスノキの番人 東野圭吾 ★★★★☆
東野圭吾作品を読みすぎている影響はあるかもしれないですが、少しインパクトに欠ける印象があるものの、小説は一気読みしたくなるような面白い展開。
8.52ヘルツのクジラたち 町田そのこ ★★★★★
これはぜひ読んでください!!!
辛い物語ではあるものの、前を向くきっかけをくれる力をくれる物語です。
本屋大賞2021年受賞作品。本当に良い作品でした。
エッセイ
1.もものかんづめ さくらももこ ★★★★★
さくらももこ作品は中学生くらいのころから読みまくってますが、久しぶりに初期3部作を読み返しました。
本当に面白いので、ぜひ読んでください。特に「睡眠学習枕」の話は秀逸です。
文庫版には「後日談」が書かれているのですが、サラっと心打たれることが書かれていたりします。
親にとって私や姉は、お腹の中からやってきた、これから一緒に喜んだり悲しんだりする、いとおしい仲間であった
親になる立場になったからこそ、感じる一文でした。
2.さるのこしかけ さくらももこ ★★★★☆
安定して面白いです。これを20代前半に書いていることに驚愕。
個人的に良かったのは「実家に帰る」というやつです。オチが見事なので、ぜひ読んでみてほしいです。
3.たいのおかしら さくらももこ ★★★☆☆
前作2つに比べるとインパクトはやや欠けます。
正直感想を書くのに日が空いてしまっていたこともあり、覚えてない。。。
が、記憶に残す系の本ではないので、それもいいかな、と笑
きっとさくらさんもそういうつもりで書いてる本じゃないし。
ビジネス書
1.ありそうでなかったアイデアの作り方 いしかわかずや ★★★★☆
Twitterで有名な方の著書です。1時間くらいでサクッと読めます。
コンサルだと深堀しがちな課題解消なのですが、この方は「表面的なところで思考を止めて進む」と言っており、アプローチの違いから学びがありました。
事例がいっぱいあるので、どんな感じで考えているのかが分かります。
2.もしも徳川家康が総理大臣になったら 渡邉 明人 ★★★☆☆
タイトルのままの作品。家康が現代に表れて、総理大臣になったという話。
家康以外にもいろいろな偉人が現れるのですが、偉人たちが現代の政治家たちをバッタバタと切り倒し、活躍する姿は気持ちが良いです。
意思決定の重要さや決めたことをやり切ることが信頼につながることを再認識できる作品です。
3.早く正しく決める技術 出口治明 ★★★☆☆
決断するためには「数字、ファクト、ロジック」が必要であると説明。
基本それがいろんな角度で書かれている本で、当たり前ではあるが、当たり前を再認識することができる本。一方で、それ以上もない本。
4.サーバーのしくみと技術がしっかりわかる本 横田一輝
必要な知識を再学習したかった本なので、感想とかはないです。
必要な人は読みましょう。
5.クラウドのしくみ 西村 泰洋
必要な知識を再学習したかった本なので、感想とかはないです。
必要な人は読みましょう。
6.コンサルが「マネージャ時代」に学ぶこと 高松智史 ★★★★★
私がコンサルのマネジャーになって数年たつこともあり、バシッと刺さる内容でした。
コンサルタントとして働く方はぜひ読んでほしいと思います。
私は読んでいないのですが、マネジャー前の人はこちらから読むといいと思います。
作者の意図としても、以下の緑本をまず読むことを推奨しています。
7.付加価値の作り方 田尻 望 ★★★☆☆
付加価値とは何か、どう作るか?といったことを書いています。
内容そのものはそこまで深くないと思うが、自分に結びつくものはいくつか発見。
『超具体的』にニーズをとらえる、という内容があるが、この点の重要性と自分の至らなさを感じることができる。
また、「分かっていると思ったら終了」ということも念頭に置いて仕事したい、と思った。
8.もし高校野球のマネジャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら 岩崎夏海 ★★★☆☆
「もしドラ」です。
経営層の人たちが読む本の代表格「ドラッカーのマネジメント」を読むのがしんどいので、楽しようとして読みました。面白い内容なのですが、やはり簡単すぎました。
かるーい気持ちで内容を知りたい人にはお勧めですが、おおよそ把握している人には圧倒的不足感が待ち受けています。
9.プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本 橋本将功 ★★☆☆☆
プロジェクトマネジメントのエッセンスを感じられるもののイマイチでした。
プロジェクトマネジメントのスキルというよりは、メンタルケアの話が多く、実践的には感じませんでした。
もしかしたら、私がまだその領域に至っていないだけかもしれないですが。
10.プロ経営者・CxOになる人の絶対法則 荒井裕之 ★★★★☆
プロ経営者・CxOになる人の考え方を、経営者本人やPEファンド側の目線で書いた本です。
私自身が投資会社と働く機会もあるため、その方々の頭の中を理解したくて読みましたが、インタビューも多く、解像度高く理解することができました。
万人に役立つ本ではないかもですが、一読する価値はあります。
11.渋沢栄一と論語と算盤 斉藤孝 ★★★☆☆
2024年に新1万円札になるということもあり、渋沢栄一がどんな人物だったのかを知りたくて読みました。
江戸時代に生まれ、明治に大活躍したすごい人ですが、経済活動とは相いれない論語の世界を適応させ、人生を貫いたことに感銘を受けました。
『論語と算盤』をそのまま描くのではなく、斉藤孝さんが渋沢栄一の生涯の開設を入れてくれたりしているので、読みやすい一冊です。
おわりに
2023年はこのような感じでしたが、2024年はまた違った本を読んでいく気がします。
★4つや★5つの本は、私が自信をもって進められるので、興味のあるやつだけでもぜひ読んでみてください!
では。