でわひさしの日記

世の中、教育、仕事、趣味などに関して、日々感じたこと・考えたことをつらつらと。

傲り(おごり)に気づいて、自分が変わった。

前回のエントリで、自分が将来成し遂げたいビジョンをお伝えしました。 

dewahisashi.hatenablog.com

この中で触れていた「キッカケ」なのですが、これがなければ、このようなビジョンを持つこともありませんでした。

 

私の中学校は地元の中学校でしたが、幸いにも学業の成績は良かったため、高校では進学校に進み、大学も地元の国立高校に進みました。

付き合う友人も、同じ地域に住んでいる人⇒似たような学力を持った人⇒さらに似たような学力を持った人、と徐々に変わっていきました。

 

大学生になると、「将来は地元のトヨタとかに入るかなー」と頭で描きつつ、学校に通いながら、大学祭の実行委員やサークルに所属し、バイトもする。という多少の忙しさを優越感として抱きながら過ごす、(おそらく)普通の大学生活を送っていました。

「人生の夏休み」と呼ばれる大学生活は、こういうことを指すんだなー、と満足した日々でした。

 

成人式も終わり、私が大学2年生から3年生になる春休みになるときに、中学時代の友人から「花見でもやらない?」と声がかかり、サークルも落ち着いていたので、幹事をやることになりました。

幹事になったのは中学時代の友人のため、中学までは同じような経歴ですが、それ以降の5年間はバラバラな環境で過ごしています。

ある人は私と同じように大学に進学し、ある人は高校卒業後働き始め、ある人は高校を中退して働き始めた、といった具合です。

 

彼らと話を進めていくなかで、花見の企画だけでなく、仕事や普段の生活について話をすることも多くあり、その中で彼らから「私に勝つ方法」も聞きました。

彼らが言うには、以下のようです。

  • 自分たちは大学を卒業していないから、生涯年収で私を上回る見込みは低い。
  • 自分たちがお金を稼ぐ手段は主に以下の4つで、勝てる方法は実質2つしかない。
  • お金を稼ぐ手段は、①フリーターとして働く、②企業に勤める、③起業して社長になる、④アングラな世界で働く。
  • ①・②では到底生涯年収では及ばないから、勝つためには③④を選ぶしかない。
  • だから、お前に負けないように俺は頑張るつもりだ。

彼らの話が正しいかどうかは置いといて、彼らからの話は私にとって非常にショッキングなものです。

 

第1に、彼らの話が自分の人生と向き合っていたからです。

私は”なんとなく”大学生をやっていただけなので、将来も”なんとなく”トヨタかなー、と考えている程度でした。一方で、彼らは将来の目標を定め、その実現方法を真正面から考えていました。

彼らがすでに働いていたことで、社会のことがより分かっていた、という側面もあるのでしょうが、それ以上に彼らは大卒の人と比べた時にハンデがあることを踏まえ、行動していることが私には驚きでした。

というより、大学生の私では絶対に出てこない発想ですし、世の中ではそういった人たちと戦っていく・協力し合っていかなければいけないなかで、今の自分では全然彼らと同じ立ち位置にいない、むしろ周回遅れになっている、という感覚でした。

 

第2に、自分がいかに傲っているのかを気づかされました。

言葉を選ばずに言えば、大学に行っている自分の方が、彼らよりも優れていると思っていました。そうだと言う根拠も、彼らの歩んだ5年間の違いも考えることなく、そうだとおごっていました。

その不遜な考え方が、1つ目に挙げたショックにもつながるのですが、自分の方が優れていると過信していた友人よりも周回遅れになっている自分にがっかりするとともに、自分よりも有意義(だと私には思える)5年間を過ごしていた友人のすごさを感じました。

 

この体験から、自分も彼らに負けないように生きていかなければいけない、と感じるとともに、そんな彼らがライバルとして自分を見てくれているのだから、それに恥じないような活動をしていきたい、とも感じました。

 

それが大きなキッカケとなり、”なんとなく”の人生から脱却しよう!と思えました。

それと同時に、彼らと離れていた5年間の使い方に”後悔”が生まれました。

それが冒頭に挙げた前回エントリの話へとつながるキッカケでした。

 

彼らと花見を一緒に企画しなければ、私の人生に変化はなかったと思います。

また、彼らと同じ中学に通っていなければ、一緒に花見をすることもありませんでした。

 

そう考えると、彼らと出会えたことには本当に感謝しています。

これからも彼らに負けないような活動を行っていきます。

 

では。