でわひさしの日記

世の中、教育、仕事、趣味などに関して、日々感じたこと・考えたことをつらつらと。

30代の現状維持は『何も起きない』

みなさま あけましておめでとうございます。
 
あっという間に2022年は終わり、2023年になりました。
2022年はどんな1年だったでしょうか?
 
私は2022年になるタイミングで1つだけ目標を立てました。
 
『 新しい経験を積む 』
 
これを目標に1年間過ごしてきました。
 
というのも、2021年はコロナによる在宅ワークに加え、新しい取り組みもしていなかったことから、2021年の思い出が『東京オリンピック』という自分とは全く関わりのない
寂しいものとなりました。
 
東京オリンピックが思い出だったことが悪い、というわけではないのですが、自分とのかかわりが極めて低いため、印象としては『何もなかった1年』となってしまいました。
 
30代にもなると、
変化がない ⇒ 思い出に残らない ⇒ 時間だけが過ぎ去る
という、ごく当たり前の事実にも気づかされたわけです。
 
そこで、2022年は『新しい経験を積む』という目標を掲げたわけです。
 
2022年には
 ・ヨーグルト作り
 ・人生初四国旅行
 ・人生初山口旅行
 ・プライベートでのボードゲーム会開催
 ・オンライン友達を作る
など、いろんな経験を積むことができました。
 
だからといって、それらの活動が人生が豊かにする、みたいな貢献があったかはまだわかりません。
が、維持よりは何か良いことが起きるのではないかと想像しています。
 
ということで、2023年も新たな経験を積んでいく想いは継続して邁進していこうと思っております。
 
みなさま、2023年もどうぞよろしくお願いします。
 
では。

「聞き上手」になって、相手との関係性を作る方法

最近何人かから「でわさんって、思わず話したくなる聞き方するよね」と言われました。

あまり自分自身は意識してなかったのですが、普段どのようなことを意識しながら相手の話を聞いているのかを、自分の思考整理のためにも言語化して、ご紹介したいと思います。

周りの反応を見る限り、私は「聞き上手」なのだと思います。

世の中ではポジティブに受け取られることが多い特性ですので、『どうすればそうなれるのか』を説明していきたいと思います。

 

まずは、そんな話をする私の背景を少し説明させていただきます。

私の職業はコンサルタントです。

コンサルタントという職業は、お客様となる会社に対して様々な提言をしていくことが求められます。

人によっては、コンサルタントの仕事を「会社の医者」と説明する人もいます。

医者が患者の状態を把握してから治療法を決めていくように、コンサルタントも企業の状態を把握してから改善策を提言していきます。

何も知らない会社に対して、いきなり提言ができるわけでは無く、相手の会社のことをきちんと理解することがとても重要です。

そのため、クライアント企業に対しては「まず話を聞き、情報をインプットする」ということを大切にしており、実際に機会も多くあります。

そういった経験を通じて、私が身に着けてきた「聞き上手」になる方法を、これから説明させてもらいます。

 

 

私が相手の話を聞く際に意識している点にはマインドとスキル双方あります。

 

マインド面:相手に対しての興味を強く持つ。

かなり根本的な話にはなりますが、相手への興味が無い状態で聞くのは難しいと思います。また、聞かれる立場からしても、自分に対する興味の有無は「話したい」と思うかどうかに大きな影響を与えます。

そのため、まずは相手に対して興味を持ってください

 

とはいえ、知らない相手に対していきなり興味を持て!と言われても、なかなか難しいのが実情かと思います。

しかし、「聞き上手」という特性が求められる状況をもう少し具体的に想像してみることで、やってみようと思ってもらえる気がします。

 

そもそも「聞き上手」が求められる状況は、日常生活で多くないと思います。

例えば、

  • 古くからの仲良しな友人や家族との会話
  • コンビニ店員との会話
  • 居酒屋で少し話かかけられたときの会話

くらいでは「聞き上手」にならなきゃ!なんて思わないと思います。

 

「聞き上手」になれたらいいな!と思う状況は以下のようなものじゃないでしょうか?

  • クラス替え・就職・異動などで初めて接することになった人との会話
  • 営業中に接することとなったお客さんとの会話
  • 恋活・婚活中に出会った人との会話
  • 上記のような人たちと会話が途切れないようにしたいとき

 

こういった状況に共通しているのは「相手との関係性を作る」という点です。

 

『まだ自分と相手の関係性ができていない、けどこれから関係性を作っていきたい』という状況で「聞き上手」が求められるものだと、私は考えています。

「いついかなる時でも、聞き上手であり続ける」ということは基本的にあり得ないと思いますし、求められていないものだと思います。

 

これを読んでいる皆さんは、『今から関係を作りたい(もしくは作らなければ困る)という状況において、聞き上手になりたい!』と考えられているものだと思います。

なので、冒頭に言った「相手への興味を持つ」というのは、ポーズだけでもやっておかないと自分自身が困る状況になります。

 

相手への興味を持つことで2つの効果があります。

  1. 相手に対する質問が自分の中からたくさん出てくる
  2. 相手が好意的に自分のことを受け止めてくれる

この2つの効果は「聞き上手」と呼ばれるようになるための第1歩なので、相手への興味を持つ努力をしてみてください。

 

とはいっても、相手への興味を持つってどうやればいいんだろ?とお思いかと思いますので、それについて解説します。

ここで大切なのは「相手」をどこまで広げて考えられるか、です。

 

『相手=その人の外見・内面』とだけ捉えると、興味を持てる幅が非常に狭くなります。

私自身も、その人の外見・内面だけに絞って興味を持とうとすると、結構難しいな、と感じます。

なので、相手の周囲にまで興味関心の幅を広げてあげることが重要です。

例えば、相手の家族・趣味・会社・生い立ち・友人関係など、自分の興味関心が強く持てるポイントまで幅をどんどんと広げていきます。

例えば、相手がすごく好きな野球チームがあれば、そこに興味を抱いてもOKです。

相手の周辺にあるものは、相手との関係性が強いので、そこに対して色々質問をしたとしても、相手からすると「自分に興味を持ってくれている」という印象となります。(本当は周辺の話ししかしていないにもかかわらず)

 

そのような形で、相手の幅をできるだけ広げることで、自分が興味を持てるポイントも見つかりやすくなります。

 

 

では、ここからもう少しスキル面について触れていこうと思います。

スキル面:相手の面を広げる聞き方をする

相手へ興味を持つためには「周辺情報」の収集が非常に重要になる点については先ほどお伝えしました。

言い換えるならば、これは「相手に対して持っている情報の面を広げる」ということです。

相手の家族・趣味・会社・生い立ち・友人関係のいずれの情報を聞いたとしても、一つ一つを深く聞いているわけではなく、相手の表面をなぞっているような状態です。

 

相手の表面をなぞっていき、相手について持っている情報を増やしていく活動の過程では、質問をしまくる必要に迫られます。

  • 普段休日は何をして過ごしてるんですか?(趣味を聞く)
  • お酒って飲みますか?(生活を聞く)
  • 出身ってどこですか?東京に出てきたのはいつですか?(生い立ちを聞く)

など、相手の面を広げていくことそのものが、「聞き上手」の第1歩を着実に踏み出していることにつながります。

 

面を広げる質問は、なんとなく気になったことをバシバシ聞いていけばよいのですが、1つだけ注意点があります。

このタイミングでは深く深く相手が考え込むような質問はいらないので『とにかく相手が答えやすい質問をする』ということです。

自分との共通項を探ることも目的にありますし、いきなり考え込むような質問をするのは相手にとっても負担となるので、コミュニケーションの準備運動がてら、会話のキャッチボール数を増やすことの方が重要です。

なので基本的には「事実(=What)」が回答としてくるような質問をするとよいです。

 

事実を答えるだけの質問は、相手にとっても答えやすく、この段階での質問としておすすめです。

 

ここでひっかかる内容が見つかれば、次の段階に進みます。

 

スキル面:相手を深堀する聞き方をする

相手に対して気になるポイントが見つかったあとには、それをひたすら深堀していきます。

『聞き上手』になるうえで本当に重要なのは、ここからのプロセスです。

 

前段階では「What」を聞いており、一問一答のやり取りが続いていることが多いです。

相手目線では「聞かれたから、答えている」という感覚です。

『聞き上手』になるためには「相手が話したくなる」という状況を、いかにして作るのかが肝となり、そこが「聞き上手」か否かの分かれ目です。

 

では、何を聞けばよいか。

 

「Why」を聞きだせるような流れで質問していきましょう。

  • プロ野球の○○が好きだ
    → その人のどんなところが好きなんですか?
    → なんでその箇所が好きなんですか?
  • 趣味でマラソンをしている
    → マラソンって辛い印象ですが、どんなところが魅力ですか?
    → なんでそこを魅力だと感じるんですか?
  • Youtubeでは、○○チャンネルを良く見ている
    → ○○チャンネルのどんなところが面白いと思うのですか?

みたいな流れです。

もちろん、上記以外にも気になるポイントがあれば聞いちゃいましょう。

ただ絶対に抑えておきたいのは、『あなた』が考えていることを教えてください!という聞き方です。

 

私も良くやってしまうのですが、

  • プロ野球の○○が好きだ
    → あー、私も○○好きなんですよね。○○のXXが特に。どうです?

とかはNGです。

これは相手の話を引き出しているわけでは無く、自分の意見をぶつけているからです。

あくまでも「相手の話を引き出す」「相手が話したくなる」ということを目指しているので、自分の意見をあえて出す必要はありません。

 

また、「あなた」が考えていることを教えてください!というのは、「あなた」に聞かないと分からないことを教えてください!という状態です。

Googleで検索しても出てこないことを聞いており、「あなたに対して強い興味を持っています!」ということを全力でアピールする行為とも同義です。

 

この段階で目指している「Why」を聞き出す、というのは、相手のなかにしかない答えを求めている行為のため、相手にとっては非常に好意的な印象となります。

なので、ぜひ「Why」を引き出すところを目標に、深堀をしてみてください。

 

より高度な話となりますが、深堀する対象を「相手と自分の興味関心が重なるところ」ではなく、「相手が強く想いを持っているところ」にすると、なお良いです。

目指している状態は「相手が思わず話したくなってしまう状態」ですので、”面を広げる”段階で、相手の話し方や表情などから「相手が強い想いを持ってそうなポイント」を見つけ出します。

そこについて質問をすると、相手は思わず話したくなっちゃいます。

自分の関心ではなく、相手の関心を起点にして、聞くことができるようになると、より相手がノッてくるので、この手前の段階をクリアしている人はチャレンジしてみてください。

 

まとめ

今回「聞き上手」を目指すうえでお伝えしたポイントは3つです。

  1. 相手への興味を持つ
  2. 相手の面を広げる聞き方をする
  3. 相手を深堀する聞き方をする

1.の『興味を持つ』という行為は自分の中にしかなく、相手に示すことが難しいのですが、2.3.の『相手の面を広げて深堀をしていく』ことで相手に行動で示すことができます。

 

私が「聞き上手」かどうかは分からないですが、私が意識しているのは以上の点です。

ただ単純に聞いているのではなく、「どうやったら相手が話をしやすいか」を頭の中に常に置き、聞いている最中にも考えながら質問している、ということが伝わればうれしく思います。

 

また、今回ご紹介できなかった(というかブログで伝えるのには限界のある)声のトーンや表情の使い方、雰囲気づくりといったことも、実際には重要です。

従って、今回紹介した方法だけを用いれば「聞き上手」になれるわけでは無いと思いますが、身の回りにいる「うまいな!」という人を真似してトライしてみながら、ぜひ相手との関係を構築できるようにしてみてください!

 

では。

 

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【レビュー】Galen LeatherのA5サイズノートカバーを購入した(ガレンレザー)

3か月ほど前のことですが、Galen Leather(ガレンレザー)というトルコにある会社のA5サイズノートカバーを購入しました。

このメーカーの商品自体を街で見かけることは無いので、私もネットで発見したのがこの会社の製品との初めての出会いでした。

日本語サイトはないので、以下に本国のサイトを載せておきます。

www.galenleather.com

 

Galen Leatherですが、日本ではまだ取り扱っている会社も少なく、Amazon並行輸入販売されていますが、トルコから輸入してしまったほうが安くなります。

例えば以下のペンケースは(2021年8月15日時点で)Amazonでは¥14,980で販売されていますが、本国のサイトでは¥6,356円です。

私が購入したA5サイズのノートカバーのほうがサイズも大きいのですが、Fedexへの配送料が$13だったので、Amazonで購入するよりも安く購入できます。

<直販サイト>

Leather Zippered 10 Slots Pen Case - Brownwww.galenleather.com

 

また、上記の10本差しペンケースは、Youtuberが紹介していたりするので、多少知名度も高く並行輸入している業者もありますが、それ以外の製品は日本での購入が難しいという状況もあります。

私が購入したA5サイズノートカバーも同じで、Amazon楽天での購入は難しかったのもあり、トルコから個人で購入することにしました。

 

では、ここからは私の購入したノートカバーの紹介をしていこうと思います。

 

まずは私が購入したのはこちらです↓

Leather Zippered A5 Leuchtturm1917 Notebook Folio - Crazy Horse Brownwww.galenleather.com

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A5サイズノートカバー

私がこのノートカバーに惹かれた一番の理由は、やはりこのカバーの質です。

Galen Leatherの特徴と言ってもよいと思いますが、「クレイジーホースブラウン」という色のカバーは(ホースと言ってますが)牛革独自の風合いを持ちながら、荒々しく使っても気にならないどころか味になる質感が魅力的でした。

私は最近Gregoryのリュックを利用していますが、Gregoryのリュックはいろいろと入れれられるのが良いのですが、整理しながらモノを収納するのは不得手です。

そんなときに、ペンケースも兼ねてカバンに放り込めるノートカバーが欲しくなり、かつ荒々しく使ってもそれが魅力になる!

そんなノートカバーじゃないか!と思い、わざわざトルコから取り寄せました。

ちなみに私の使っているリュックはこちらです。(ノートカバーとリュックのジッパーの持ち手の色がそろってるのもまた良い。) 

 

私自身初めての海外からの取り寄せだったので、その辺のプロセスもまた紹介したいなと思っていますが、まずは現物の写真をいくつかお見せします。

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このようなFedExの梱包に入って届きました。

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化粧箱と巾着が入ってました。箱もかっこいいです。

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巾着の中にはトルコ石やトルココーヒーが入っています。

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箱の中にはお待ちかねのノートカバーが入ってます。

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ノートカバーの中身です。皮の質には個体差があります。

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左側にはペンケースやカード入れがあります。4本差しは取り外せます。

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右側はノート収納です。普通のノートもレポートパッドも収納できます。

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真ん中にはキーホルダーがついてます。私は使わないです。

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4本差しのペンケースに入れるとこんな感じ。太いのはちょっとキツイです。

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左側にペンをいれてみるとこんな感じ。こんなに入れると重いです。

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全部入れてみるとこんな感じです。LIFEノートは厚めですがちゃんと閉まります。

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ただ、4本差し・キーホルダーは使わないので、私の運用はこれだけです。

 

届いたノートカバーを見て「素晴らしい!!」と思いました。

カバーは皮のにおいが残っていて、野球をやっていた時にグローブからよく感じていたあの匂いと同じ匂いがします。(私としては良い意味で言っています。)

また、ノート自体はまずまずな重厚感があります。

写真のコメントにもつけたように、ペンをいっぱい刺して持ち歩くと重たくなってしまうので、私は不要なものは取り外し必要最低限の装備で使っています。

耐久性についてですが、ノートカバーについているジッパーはYKK製のため壊れる心配はなさそうです。

ペンをはさむ機構がゴム製なので、これは使っていくうちに悪くなっていく可能性がありますが、最悪ゴム部分をクリップで挟んであげれば問題なさそうです。(まぁカバー自体にジッパーがついているので、多少緩くなっても支障はなさそうですが。)

 

日本で購入できるノートカバーもこれまで多く見ましたが、この品質でこの価格の製品はなかなか手に入らないと思います。(私が購入した時点で¥13,000程度)

まだ私は3か月弱しか使っていないのですが、これからもっと使っていけば経年変化も味わうことができそうだなーと期待しています。傷もついていっていますが、それもどうなっていくのかこれからが楽しみです。

 

海外からの輸入ということでハードルを少し感じる方もいるかと思いますが、そこまで難しくないので安心して進めてください。

偽サイトがあるか分からないですが、以下のHPは正規のものです。

www.galenleather.com

ぜひこういった日本で変えない製品も楽しんでみてください!

 

では。

これからの社会で求められる人材を考える。(「採用基準」・「デザインが奇跡を起こす」を読んで)

この数日、2冊の本を読んでいました。

どちらの本も今から10年ほど前に、それぞれの本が発刊された当時に読んでおり、非常に感銘を受けたので本棚に残していました。

社会人になる前後で読んでいたのですが、社会人歴10年に差し掛かろうというタイミングだったこともあり、改めて読み直してみようと思いました。

 

今回はまずそれぞれの本の紹介をしたうえで、私なりに考えたことを最後にまとめます。

もし私の考えたことのみ読みたい人は、以下の目次から飛んでください。

 

何を読んだのか?

どちらの本も確実に良書なので、一度読んでみる価値はあると思います。 

ただし、毛色の違う本なので、その点はご注意ください。

採用基準

採用基準

 

 

 

本の紹介

まずはそれぞれの本を簡単に紹介していこうと思います。

「採用基準」 伊賀泰代 ダイヤモンド社

採用基準

採用基準

 

 著者は伊賀泰代さんという方で、グローバルな経営コンサルティングファームであるマッキンゼー社で採用マネジャーを勤められた方です。

コンサル業界では知名度No.1の会社で採用を担っていて感じている「就職希望者が誤解している入社条件」と「グローバルに活躍できる人材に求められる要件(=マッキンゼーの採用基準)」とのギャップを軸にして、どのような人材が世の中に求められているのかを言及しています。

 

特にリーダーシップについて多く言及しています。(むしろリーダーシップの本と言っても過言ではない)

「リーダーシップ」という言葉をどのように捉えるのかは、日本と欧米には大きな乖離があり、日本におけるリーダーシップは「めんどくさいもの」「利得を得るもの」といった誤解も生じていることから、日本ではリーダーシップ教育がなされていない点を指摘しています。

その結果、リーダーシップの無い人材が日本にはあふれており、「グローバル人材※」に求められる要素が欠如した状態に世の中がなっていると述べています。

ここで指す「グローバル人材」は、単なる英語話者という意味ではなく、地頭が良く、リーダーシップも発揮できる英語話者を言います。

リーダーシップが欠如したまま管理職等の”リーダーシップが求められる(っぽい)”職種に就いたとしても、適切な動きをとることができず他国と比較して遅れが出ている。また、逆から見れば管理職のような役割につかない限りは”リーダーシップは求められない”という誤解を生んでいる、と著者は述べています。

 

リーダーシップは持って生まれた天性のものではなく、マッキンゼーでは育成することで鍛えることができることから「トレーニング可能」なスキルとして考えており、世の中で活躍することのできる人材になるためには、リーダーシップを身に着けることが急務である、と述べています。

 

書籍の中には具体的な”リーダーシップ”について書かれていますので、興味のある方は読んでみてください。

 

「デザインが奇跡を起こす」 水谷孝次 PHP研究所 

デザインが奇跡を起こす

デザインが奇跡を起こす

  • 作者:水谷 孝次
  • 発売日: 2010/01/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

著者は水谷孝次さんという方で、水谷さんの自叙伝のような本です。(もう紙の本は絶版のようです。)

私が就職活動中にお世話になったベンチャー企業の経営者の方から、一度読んでみるとよいと言われ、書籍をいただいたことで知ったのがきっかけです。

水谷さんは戦後まもなくに名古屋で生まれ、デザイン事務所で働かれたます。

時代が今とはかなり異なるため、想像できないところもありますが、かなり激務な状態で働き詰めの生活を送ります。その時に「自分が決めたことをやりきる」ことを徹底しており、事実上司との関係とかは関係なく、良いと思ったこと・必要だと思ったことを徹底して実行していきます。

その後、31歳の時に事務所を独立。様々な経験を積んでいたこと・人脈もできていたこともあり、仕事は多忙ながらも着実に成果を出し続けていました。

(デザインは分からないのですが)様々な賞も受賞しており、大手企業・大手広告代理店とも複数の仕事をやっていたことからも、日本の第一人者と言われるようなレベルにまで達していたのだと思います。

 

しかし、そのままでは自分が本当にやりたいこと・幼いころから抱いていた世の中に対する思いをぶつけることができない!と考え、仕事の路線を一気に切り替えます。

そこで、出てきたアイディアが”MERRY PROJECT”でした。

「Merry」とは、Happyほど明確に肯定している単語でもなく、ネイティブに聞いてもはっきりと意味をこたえられる単語ではなく、良い意味で抽象的な単語でした。

そこで「あなたにとってMerryとは何ですか?」と問いかけながら、世界各国の人たちとコミュニケーションをとっていく、という取り組みを開始しました。

 

その結果、日本だけでなく、イギリス・アメリカにも広がり、2005年に開催された愛・地球博や2008年に開催された北京オリンピックにもMERRY PROJECTが関わることになっていきます。

 

そういった取り組みをどのように推進してきたのかが書かれているのが本書です。

MERRY PROJECTは以下のURLからもどういったものかを知ることができるので、良かったら見てください。とても素敵な取り組みなので、ぜひ!

www.merryproject.com

 

これからの社会で求められる人材を考える。

AI・人口知能というキーワードが世の中に出回っていることもあり、「これからの社会を生き抜くための人材」といったテーマの議論は様々行われていると思います。

これまでの社会は「問題解決」人材を求めてきたが、これからは「問題発見」人材が必要だ!などです。

そのどれらも間違っているとは思いません。そもそも未来のことなので「間違っている」と明言する根拠がないです。

 

この2冊を読んだばかりで影響をかなり強く受けていますが、

熱意 × リーダーシップ × 問題解決力

この組み合わせが、これからの社会で求められる能力じゃないないかと思います。

(なんだか稲森和夫さんのやつをパクった感がありますが。。)

 

「採用基準」を読んでいるときには、リーダーシップ × 問題解決力

「デザインが奇跡を起こす」を読んでいるときには、熱意 × リーダーシップ

を感じました。組み合わせただけなのですが、

熱意 × リーダーシップ × 問題解決力  です。

 

(数学的には一緒ですが)なぜ最初に熱意が来るか、なのですが

何を為そうとしたときにも「熱意」ほど重要なものはないと感じているからです。

熱量が弱ければ、少しの風で消えてしまいますが、熱量が大きければ多少の風では消えません。

水谷さんがすごいのは、北京オリンピックでMERRY PROJECTで撮影した写真を使ってもらうまでの経緯です。

誰にお願いされたわけでもなく、「これは俺がやらなきゃ誰がやる!!」と強い意志をまず水谷さん自身が勝手に持ちます。その後、北京オリンピックの大会委員会に駆け寄り、断られ、何度も断られ、最後には北京にまで行ってしまって、直談判しても断られ、それでもあきらめず、最終的には採用となる。

ここまでの行動を起こし、成果を出したのは熱量があったからこそだと思います。
(勝手に想いを持つあたりもすごいと思います。)

 

また、これは同時に自分自身にリーダーシップスキルを使っています。

採用基準で何度となく書かれていたリーダーシップですが、何事も自分事化して、そこに貢献できるように考え、行動していくことは、まさにリーダーシップです。

それをたまたま他人ではなく、まず自分に対して行っています。その後、オリンピック委員会の人たちにも、オリンピックを良くするためには自分の作品を使うべきだ!と持ち掛け、他者を動かしていきます。(しかも、北京オリンピックで動かした相手は、あのチャン・イーモウ

これはリーダーシップの発揮以外の他にありません。

ある種「問題発見」スキルもこの中には含まれるのかもしれません。

 

しかし、熱量とリーダーシップがあっても、目の前にある問題を解決していくことができなければ成果は出ていきません

実際に起こる問題は、政治・人間関係・経済等の様々な要因が複雑に絡んだ結果生じているため、決して簡単に解決していくことができるわけではありません。

水谷さんの場合は、デザイナーとしての実力(=問題解決力)をすでに十分身に着けていたことも、成功の要因にはあったのではないでしょうか。

また、伊賀さんの書籍内では重点を置いて説明されていませんが、「問題解決力」を決して軽視しておらず、「地頭が良い」と表現されている中に含まれています。

 

何より、熱量×リーダーシップ×問題解決力の3要素は、人工知能には置き換えできません。

もちろん今後の人工知能の進化によっては可能性がゼロではありませんが、

人を動かすのは、やはり人であり、その中心にいつでも立てる状態を作ることが、これからの社会で求められる人材になることではないか、と考えています。

 

おわりに

正直に言えば、今回この2冊の本を読んでいて、自分は反省ばかり、、、という感じでした。

他者から見たときに、この3要素が自分に身についているかをどう評価されるのかはわかりませんが、自身による評価では「まだまだ」という気持ちが出てきました。

今回、これらの本を読んだのがだいたい10年前くらいだったので、10年後にこの本を読んだときに「そうだよな、俺も当然そうしてる!」と胸を張れるようなレベルになっていたいと感じています。

どなたが読んでも、何らかの気づきがある本ではないかと思うので、読んだことがなければ、ぜひ一度読んでみてほしいな、と思います。

では。 

採用基準

採用基準

 
デザインが奇跡を起こす

デザインが奇跡を起こす

  • 作者:水谷 孝次
  • 発売日: 2010/01/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

www.merryproject.com

 

【レビュー】ボールペン「ROMEO/ロメオNo.3 太軸 イタリアンアンバー」をいただいた

最近仕事がバタついていたせいで、ブログの更新がかなり空いてしまいました。

不思議なもので、しばらく書かなくなると、書くきっかけが見つけられなくなり、負のループに陥っていく感じがありました。

 

今回、高級ボールペンをプレゼントとしてもらったので、せっかくなら記事にしてみようと思います。

 

もともと万年筆やボールペン自体には興味が強いのですが、改めて自分の引き出しを開けてみると、使い切れない量のボールペンたちがいるわけです。

これって文房具好きな人の”あるある”なのかもしれないですが、実際に使い切れるとは思えない数のボールペンや紙が家にあるんですよね。

在宅勤務が始まってから、家にあるやつを少しずつ使っていたのですが、100円ボールペンですら使い切るのには果てしない道のりなのです。。。

 

話が逸れてしまいました。

今回「ROMEO/ロメオ」というボールペンをいただいたので、紹介します。 

 私の誕生日は12月なのですが、その誕生日プレゼントを奥さんからもらいました。

以前からROMEOというシリーズには興味があり、私自身も友人への贈り物としてプレゼントをしたことはあります。

 

ROMEOというブランドは文具店の老舗である伊東屋が出しているブランドです。

その中でも、現在では一番有名だと思われるのがこのボールペンです。

以下、伊東屋の特設サイトです。

www.ito-ya.co.jp

 

そもそもボールペンには100均で買えるもの~数万円する高級なものまで、さまざまあります。

万年筆と違って紙と接する部分は、交換可能なリフィルのため、ボールペンの価格を決める要素は、万年筆ほど複雑じゃないと思っています。

  • ブランド
  • ボディのデザイン・素材
  • ボディの機構の複雑さ

大まかにいえば、このくらいだと思います。

万年筆ほど個体差を気にしなくてよいので、オンラインで購入しやすいのもボールペンの特徴だと思います。

 

 

上記で上げた価格に影響を与える要素の中で、一番影響を与えるのはもちろん「ブランド」です。

 ROMEO自体は低価格帯のブランドではないですが、モンブランやS.Tデュポンのようなブランドと位置づけは違います。

(ファッション系に詳しくないので、適切ではないかもしれないですが、モンブランがヴィトンだとすれば、ROMEOはコーチくらいでしょうか。)

 

今回いただいたものを写真をいくつか載せておきます。

(変に編集してないので、写真と実物の色合いはほぼ一緒だと思ってもらって大丈夫です。)

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ちゃんとした箱に入っています

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ペンの外観はこんな感じ。光の当たり方によって見え方が変わります。

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中央には”ROMEO”のロゴがあります。クリップはPILOTのものに似てます。

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繰り出し機構はペン高等部の(腕時計の)竜頭のようなところを回します。

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私は手が大きめですが、太軸でちょうどいい感じ


「イタリアンアンバー」というカラーですが、茶色とオレンジの間くらいの色合いです。

色の薄めなところはオレンジっぽいですし、濃いめのところは茶色という感じで、マーブル模様にきれいにグラデーションしています。

アクリル樹脂でできているのですが「安っぽい感じ」は全くなく、非常にきれいな色合いです。 

 

ビジネスでも使えるようにと思ったので、華美になりすぎないこの色を選びました。

 

 

また、軸の太さが細軸と太軸の2種類あります。

店頭でどちらも試してみたのですが、どちらを使っても違和感はありませんでしたが、

普段使っている万年筆が太めだったので、今回はそれに合わせる意味でも太軸にしました。

細軸よりも安定しており、普段太めのサイズで字を書いている人であれば、太軸のほうが良いかなと思います。

 

ペンの書き心地ですが、ROMEOはeasyFlowと呼ばれるインクを用いており、非常になめらかです。

ROMEOといえば油性ボールペンという印象を持っていましたが、今はゲルインクボールペンになっているようです。

今回ニーモシネに書いてみた結果がこんな感じです。

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ニーモシネに書いてみた

0.7mmという太さもあり、インクフローは全く問題ないです。

リフィルに微妙に個体差があるのか、試筆したときにはペンによってインクフローが異なっていたのは多少気になるポイントです。

(ちなみに、ニーモシネはニーモシネで書きやすく裏抜けしないのでお勧めです。)

 

最近は在宅勤務で万年筆を用いることも多いですが、出先ではやはりボールペンを利用することは多いので、今後このペンとは長く付き合っていきたい!と思わせるものでした。

 

もう少し使ってみたら結果をまたまとめてみようかと思いますが、手に入れた瞬間ではこんな感じです。

 

では。

 

以下に、今回名前を出したものを載せておきます。

 

 

 

マルマン ノート ニーモシネ A5 方眼罫 N182A

マルマン ノート ニーモシネ A5 方眼罫 N182A

  • 発売日: 2015/02/16
  • メディア: オフィス用品
 

 

【在宅勤務】自宅の作業用椅子を選ぶ5つのポイント(おすすめのオフィスチェアも紹介します)

在宅勤務の期間も長くなってきたことから、自宅用の作業用椅子を買い換えました。

今回、椅子を購入するにあたって検討したポイントを5つご紹介します。

また、私自身が選んでいる中で「良い!」と思った椅子も紹介します。

 

なお、椅子以外は基本的に以前に紹介したものから大きな変更はなく、安定して使い続けられています。(配置換え等、小さな変化はちょこちょこありますが。)

以前のエントリもよかったらご覧ください。 

dewahisashi.hatenablog.com

 

なぜ椅子を購入しようと思ったのか

在宅勤務が始まった当初、自宅用の椅子に不満はありませんでした。

そのころは会社同僚が新規購入したり・買い替えたりしていましたが、「なんで椅子変えるんだろう?」と不思議に思っていたほどでした。

そんな私が椅子を変えようと思った理由は大きく2つありました。

  1. 長時間座るとおしりが痛い
  2. 長時間座ると腰が痛い

この2つの辛さから解消されるために椅子の買い替えを検討し始めました。

ちなみに、その当時使っていた椅子はこちらの椅子です。

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10年ほど前に購入した3000円程度の椅子です。

何が伝えたいかと言えば『もう限界』の一言です。

分かりにくいですが、座面には座布団も追加で敷き、背中にも座布団を当て・・・

という感じでかなり無理した運用で使っていました。

在宅勤務が始まった当初はそこまで重要視していなかったのですが、最後の頃には「なんとかこの椅子で乗り切れないか・・・」という強い希望を持っていたものの、ここまでやっても厳しい状況だったことから『買い換えよう』と心に決めました。

 

 

その後、いろいろなWebサイトや口コミ情報を参考にしながら椅子選びを進めました。

そして私なりに考えた椅子を選ぶ時のポイントを5つご紹介します。

 

在宅勤務用の椅子を選ぶポイント

ズバリ!在宅勤務用の椅子は以下の5つの評価軸で選ぶことをおススメします。

  1. サイズ(横幅・重さ)・デザイン
  2. 素材(メッシュ・ウレタン・革)
  3. ヒジ置き有無
  4. 腰サポート有無
  5. 価格

※この記事の最後には選定する中で「良い!」と思った椅子も紹介します。

では、それぞれの評価軸の意味を紹介していきます。

 

1.サイズ(横幅・重さ)・デザイン

椅子選びにおいて最も大切なポイントと言っても過言ではないと思います。

まず横幅です。

体が包み込まれるような感覚を持ったり、座面であぐらをかくためには、ある程度の横幅が必要となりますが、大きな椅子だと、自宅にある机の横幅と合わなくなることがあります。

例えば私の机の場合、サイドテーブル(?)があるため以下の画像のようになります。

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横幅を間違えると使えない!

 

続いて大切となるポイントが重さです。

重さは設置してしまえば気になることはないと思いますが、以下の点で重要です。

  • 組み立てるときの大変さ
    もともと使っていた椅子は片手で持てる程度の重さですが、中には数十キロという椅子も多くあります。また、そんな椅子は配送してもらうのが普通だと思いますが、椅子は「自分で組み立てるもの」です。
    組み立て代行をお願いすることもできますが、重い椅子かつ自身で組み立てる場合には覚悟しておく必要があります。
  • 床へのダメージ
    キャスター付きの椅子であれば、椅子の重さ+自分の重さがかかった状態で動きます。中長期的に見ると椅子が床に与えるダメージは計り知れません。
    重い椅子を選ぶ場合は、床にラグやマットを敷くことをおススメします。

ここまで書くと「重い⇒悪い」と捉えられるかもしれませんが、一般的には「重い椅子⇒頑丈」です。

重い椅子は、椅子の骨組みに金属が使われているため重くなります。(私が以前に使っていた椅子はプラスチック製のため軽いですが、頑丈さには不安があります。)

『重いけど頑丈な椅子』もしくは『軽いけど頑丈じゃない椅子』のどちらを選ぶのかは、その椅子をどれだけの期間使うつもりなのかで選ぶとよいでしょう。

 

最後にデザイン面です。

私はこの観点で足切りはしましたが、優先度は低かったです。

少し検索すると様々な椅子が出てくるかと思いますが、Web会議でも映ることを考えるとゲーミングチェアのような奇抜なデザインは避けたかったので、ビジネス上でも違和感がないデザイン、くらいを基準に考えました。

 

2.素材(メッシュ・ウレタン・革)

椅子に使われている素材も重要な観点です。

素材には、メッシュ・ウレタン・革の3つがありますが、それぞれを私なりに評価しました。

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素材によって得手・不得手がある

デザイン面は好みによって評価が異なると思われたので、評価軸から外していますが、デザイン性を除けば革素材を選ぶ理由はあまりないと思われます。

逆を言えば、革っぽいデザインが欲しければ革一択です。メッシュとウレタンはぱっと見の違いが分かりにくいモデルもありますが、革っぽさは革でしか出せません。

 

メッシュ VS ウレタンでは、私はメッシュ推しです。

ウレタン素材は”へたる”のが早いものが多く、メッシュはへたりにくい特徴があります。長期的に利用したいと考えていたので、私はメッシュ一択でした。

 

3.ヒジ置き有無

ここからは腰痛や肩こりを抱えている人には必須要件です。

ヒジ置きがあると無いとでは大きな違いがあります。

ヒジ置きが無いと、腕を机で支えるため前傾姿勢になってしまうorヒジを宙に浮かせた状態となります。

前者は首・腰を痛め、後者は肩こりを生み出します。

在宅勤務でPCを使わない人はいないと思うので、腰痛や肩こりに悩まされている方はヒジ置き必須です。

 

ヒジ置きを調べていくといくつかのパターンがあります。

  • 高さ:固定、向き※:固定
  • 高さ:可変、向き※:固定
  • 高さ:可変、向き※:可変

この中では、下2つのパターンのどちらかを選択してほしいです。

高さを変えられないと、結局無理した位置でヒジ置きを使うこととなるので、腰痛や肩こりの解消にはつながりにくいです。(無いよりはあった方が良いけど。)

※ヒジ置きの”向き”ってなんだ?と思われた方!以下のようなイメージです。
 伝わるか不安しかない図ですが。。。

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ヒジ置きの高さ変更・向き変更の解説

 

4.腰サポート有無

ヒジ置きに続いて、腰痛を抱えている方は必須の機能です。

腰サポートの有無は腰痛の解消に大きく貢献してくれます。

『ランバーサポート』と呼んだりするようですが、人間の背骨に沿って腰を後ろから支えてくれる機能があると、椅子に座った瞬間の”馴染んでる感”がすごいです。

 

また、背もたれの高さも重要になってきます。

  • 背中の真ん中あたりまでのモデル(いわゆる、普通のやつ)
  • 肩あたりまでのモデル(いわゆる、ハイバック)
  • 首までのモデル

と色々なパターンがあります。

腰痛対策!!という人は、最低肩までは合った方が良いと思います。(背中全体を預けられる安心感はすごいです。)

一方、首までのモデルは必須じゃないです。タイピングしているときは首サポートがあっても、首を預けることがないため日常的には不要です。

首までサポートが欲しい時には、少し背もたれを倒してリラックスしたいときなので、その用途が不要であれば、腰までのサポートで十分です。

 

5.価格

ここまで色々言ってきましたが、なんだかんだ言って大切です。

私もちゃんと調べてようやく知ったのですが、数千円~数十万円までのモデルが存在し、正直そんなに高いモデルがあることを知りませんでした。。。

ここは個人差が大きいと思いますが、金額は上で述べた4つで決まっている、というのが私の抱いた感覚です。

もちろん一部のモデルではブランド価格っぽいのもありましたが。

 

 

 

じゃあ、結局どれを選べばよいのか?

色々と私が考えた中で、コストパフォーマンス・費用対効果を考えるとコレ!!!というのを、まず紹介します。

DXRacer ゲーミングチェア

費用対効果だけを狙うのであれば、ゲーミングチェアしかありません。

1~4までの機能が、だいたいどれも満足のいくレベルに達しており、かつ安い!というものです。正直これに勝る椅子を見つけることはできませんでした。

ゲーミングチェアの中でも日本製かつ大きなサイズということで、この製品購入は本気で悩みました。

私はWeb会議で映るときの印象を優先し購入しませんでしたが、Web会議の頻度が少ないor社内に閉じている方であれば十分購入に値する良品です。

 

続いて紹介するのは、 ゲーミングチェアの機能を残しながらもデザインを抑えたモデルです。

イトーキ ゲーミングチェア

 リンク先を見てもらうとよく分かると思いますが、ゲーミングチェアの形で機能を保ちながらもデザインが落ち着いています。(ゲーミングチェアっぽくない。)

一度はこれを購入する気になりましたが、口コミをよく読んでいくと「へたるのが早い」というコメントがあり、長期的に使いたいと思っていた私には合いませんでした。

とはいえ、機能×金額的には相当良い製品です。

 

 

じゃあ何を購入したのか? 

エルゴヒューマンプロ オフィスチェア

 ゲーミングチェアと比較すると高い買い物でしたが、他社の似たような製品と比較したときに、コスパの良かったこの製品を購入しました。

ゲーミングチェアという選択肢が取れない以上、デザイン面では通常のオフィスチェアを探すこととなりました。

その中で、選ぶポイント1~5で評価をした際にエルゴヒューマンが上がりました。

 

エルゴヒューマンには、

  • エンジョイ
  • スタンダード
  • プロ

の3種類あります。

エルゴヒューマン ベーシック
エルゴヒューマン エンジョイ 

 

私は体が大きい(185cm)ことから、可変機能が多い「プロ」を選択しましたが、普通の日本人の方であれば「エンジョイ」や「スタンダード」でも大きな問題は無いと思います。

私自身も、使い始めて1か月ほど経過しましたが、『スタンダードでも良かったかも?』と思うことはあります。

また、オットマン付きを選択しましたが、こちらは身長175cmくらいまでの人の方がベストフィットな位置だろうな、と思います。(私だと、オットマンが膝裏くらいの位置にあり、フィットしているとはいいがたいです。)

 

ちなみに、色はオレンジを選択しましたが、どう見てもブラウンです。(逆になんでこれをオレンジと名付けた?と思うくらいです。)

落ち着いた色を求めていたのでネットで画像検索をしながら選びましたが、届いたときには一安心でした。

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どう見てもブラウンな「オレンジ」のエルゴヒューマンプロ

 

 ということで長くなってしまいましたが、在宅勤務用の椅子を探している方は、このような軸で選んでみてはいかがでしょうか?というご紹介でした。

 

では。

  

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【就活生向け】コンサル業界に夢を見すぎるな。(コンサルでやれること。)

就活している方に問います。

「コンサル」ってどんなイメージがありますか?

 

以前にも似たようなエントリを書きましたが、コンサルに興味のある方はこちらも合わせて読んでみてください。 

dewahisashi.hatenablog.com

 

 

コンサルと言えば、〇か年計画を作る!とか、世の中にない新しいアイディアをお客さんに代わって作り上げる!とか、いろんなイメージを持っているかと思います。

 

おそらくそのイメージは、マッキンゼーやボストンコンサルティングなどの戦略系と呼ばれるファームが過去に実施したイメージが世の中には浸透したことで、そのイメージを持っているのかと思います。

 

また、コンサルとして働くと(なんとなく)色々なことがやれそう!と想像している人もいるかと思います。果たして、そのイメージは正しいでしょうか?

詳細は後述しますが、半分正解・半分不正解です。

 

 

では、ここまで読み進めてきた方に改めて問います。

 

実際に世の中のコンサル会社で働く人たちが、どんなことをやっているのかを”具体的に”ご存知でしょうか?

 

 

 

 

「コンサル」は世の中からの光が当たる職業ではなく、クライアントを影で支える仕事なので(正直)コンサルが何をしているのかは分からないと思いますし、それが普通だと思います。

むしろ、①コンサルで働いたことがある・②コンサルと働いたことがある、という2パターンを除いて、分かっている人がいたら「ほんとか?」と疑った方が良いくらい何をしているのか分からない職業だと思います。

 

しかし、世の中に「コンサル」という言葉だけが広まり、よく分からないけどコンサルを志望する学生が後を絶たないため、コンサルとして働く際の限界点について今回は述べようと思います。

 

 

では、本題です。

 

コンサルタントはクライアントが望むことしか実行できない。

 

これがコンサルタントの大原則です。

従って「あれをやりたい!」「これをやりたい!」と色々な希望を持って入社したとしても、それを望むクライアント(=お客さん)がいなければ実行できません。

 

そもそもコンサルタントは、クライアントの企業活動の改善を支援することを生業としています。

例えば、「○○事業の売上を向上させる」というクライアントの要望に対して売上を向上させるためには、どんなことをすればよいのかを考え・実行を支援するのがコンサルタントの役目です。

その方法としては、戦略の策定・マーケティングの実行・営業マンの行動改善など様々な方法があります。

そして、どの方法で進めていくのかを最終的に選択するのはクライアントです。

 

もちろんコンサルタントとして、どの手法を採用すると一番費用対効果が見込めるのかを提示しますが、どれを選択するのかはクライアントの役割です。

なぜなら、その後の施策実行時のリソース(ヒト・モノ・カネ)はクライアントのものを利用するためです。(もっと簡単にとらえれば、クライアントの企業活動なのだから、クライアントが選択するのは当然です。)

 

別観点でいえば、自身の興味領域はコスト削減であったとしても、売上拡大を求めるクライアントに対してはコスト削減の施策は実行できません。

 

クライアントの企業活動の改善を支援するのが生業である以上、クライアントが望むこと以上は実行できない。

 

これがコンサルタントとして働く限界点です。

 

一方で、自分たちで事業を運営している会社であれば、コレがやりたい!と思えば実行可能です。

コンサルタントには、それをクライアント相手にはできない、という事実は受け止めておくべきだと思います。

 

コンサルタントとして、クライアントにとって価値があると思うことがあれば(例えばさっきの例であげたコスト削減)、提案は可能ですが、それを実行するか否かはクライアントに意思決定が委ねられます。

 

従って、コンサル業界に入れば「なんでもできる」と考えるのは、明らかに誤りです。

ただし、相対するクライアントの悩みの数だけやるべきことはあるため、普通の会社に入るより様々な経験が得られます。

 

就職を考えている人は、その点について理解したうえで判断するのが良いと思います。

 

では。