でわひさしの日記

世の中、教育、仕事、趣味などに関して、日々感じたこと・考えたことをつらつらと。

アナログ手帳売り場が賑わってますが、これってどうなの?

年末に差し掛かるとほぼすべての本屋・文具店では「紙の手帳」が販売されます。

もちろん本屋・文具店以外にも、東急ハンズやLOFT等の小売店でも売り場面積のかなりを占めるくらい、手帳メーカー・小売店が力を合わせて販売しているのが、紙の手帳です。

 

最近では、スマホタブレットがかなり浸透しているため、スケジュール管理自体はもはや紙の手帳で行う必要性は薄れています。

スマホでもできることを、わざわざお金を払ってカバンを重くしてまで、紙の手帳を持ち運んでいるのが現在です。

 

そんな私もこよなく紙を愛する一人であり、手帳の中でも最大級の重さを誇るシステム手帳A5サイズを常に持ち運び、日々筋トレをしているのです。 

dewahisashi.hatenablog.com

 

紙の手帳のメリットを挙げればいくつかあります。

例えば、

  • パッと見ができるので、スマホに比べて見やすい
  • サッと書きができるので、スマホに比べて書きやすい
  • 紙に書くという行為自体が良い

みたいなところでしょうか。

 

しかし、私も細かなスケジュール管理はGoogleカレンダーで全て済ましており、紙を持ち運ぶ必要ってあるのか?と自問自答に陥ることも多々あります。

(そのため、自由度の高いシステム手帳を使っているわけですが。)

正直、紙の手帳のデメリットを挙げる方が簡単です。(スマホとの比較です)

  • 紙の方が重たい
  • 常に持ち運んでいるとは限らない
  • 予定が変わるたびに、消したり書いたりしてめんどくさい
  • パッと書ける!といっても、スマホの方が絶対早く取り出せる
  • ヒトと予定の共有がしづらい

などなどです。

紙の手帳を愛用している立場ではありますが、もはや嗜好品だと思ってます。

なので、スマホタブレットがどこまで進化しても持ち運んでいるんだろうなぁと。

 

 

そんな紙の手帳にも関わらず、手帳売り場が拡大しているのはどうなのか、、、と思ってます。

(紙好きの立場からすると、各メーカーからいろいろ出るのは楽しいのですが。。。)

 

まず単純に需要量よりも多くの数を作っていることは間違いなく、かなりの数が廃棄されているはずですし、それらのコストは販売単価に上乗せされています。

 

手帳の特殊性は、賞味期限がある文具品という点にあります。

今で言えば、2020年向けの手帳が販売されているのですが、このタイミングで2019年や2018年の手帳が販売されたからと言って、購入する人はいません。

手帳メーカーの立場では、2020年向けの手帳の販売数を伸ばすために、在庫切れを起こさないよう、かなりの数が生産されています。(これはもう売り場を見れば明らか)

つまり、起きるのは在庫過剰な状態となり、当然売れ残りが発生します。

通常の文具品であれば、いつか売れると在庫を各店舗で抱えることもできますが、手帳は先の理由により、在庫を抱えることができないため、メーカーへ返却するかたたき売りするかの2択になります。

在庫過剰が起きることを見越して、販売単価を上げておくのは、メーカーの立場からすると当然だと思います。

 

 

また、手帳のフォーマットは通常の文具品に比べて多い、という点も特殊です。

通常のノートであれば、大きく横罫・方眼・無地にサイズ(A4・B4・A5・B4)の組み合わせくらいがフォーマットの最大数です。

しかし、手帳には、

  • マンスリーカレンダーの有無
  • マンスリーカレンダーの表現(ブロック・ガント・一覧)
  • ウィークリーカレンダーの有無
  • ウィークリーカレンダーの表現(レフト・バーティカル
  • その他ページ(駅路線図有無、ノート有無、読書記録有無など)

といった違いが、サイズやデザインごとに設けられています。

人によって異なる使い勝手に対して、良い手帳を目指すと、バリエーションはかなり増えていきます。

これらを1冊の手帳として作り上げていくと、普通のノートに比べてかなり複雑な工程をくみ上げた生産が求められることが予想されます。

それらのコストも、当然販売単価に上乗せされているわけです。

この観点は、明らかにデジタルの方が強いところなので、本当に紙の手帳はめんどくさいと思います。

システム手帳は組み換えが可能なので、ややデジタルちっくですが、販売数量が多くない分、単価に上乗せされており、システム手帳のリフィル(中の紙)は高価です。

 

 

紙の手帳のメリットデメリットのようなものを前述しましたが、メーカーにとってもめんどくさいのが紙の手帳、というのが本音ではないかと思っています。

かつ、メーカーにとってのめんどくささは販売単価に上乗せされているので、消費者目線でも嬉しくないのが本来のはずです。さらに言えば、過剰在庫による廃棄(実際はリサイクルされているかも)も起き、謎のコストが生じます。

 

書いていたら、いっそのこと全員デジタルにしちゃえばいいじゃん、と思ってきました笑

 

が、メーカーがそこまでして販売しているのには、何等か理由があるのでしょう。

紙の手帳の販売数量の経年データが見つかりませんでしたが、「紙の手帳は売れる」という理由があるのでしょう。

しかし、こんなにデメリットだらけの紙の手帳を買い続ける日本人は、もはや謎です。

そして、私自身もその謎の中にいるのです。

令和になっても残る7不思議の1つと捉えながら、その慣習が令和の終わりになっても残っているかを楽しみに待ちたいと思います。

最近は、デジタル⇒アナログへの逆移行も流行りつつあるので、令和の終わりにも残っているかも。

 

みなさんは、来年の手帳を買いましたか?

 

では!みなさん良い新年を!