年末年始は、普段よりも休みの期間が長く、かつ年が変わるということを除けば、普段の休みとなんら変わることがない生活を送ることは非常にたやすいものです。
しかし、年が変わるということが自分に影響してか、あるいはそれに便乗して年末年始の商戦を繰り広げる商店・TVの影響なのか、少し気持ちが開放的になるものです。
そんな開放的になった気持ちから、買ってしまいました。万年筆。
ここ数年は万年筆の購入意欲はそこまで大きくなく、趣味の文具箱を読んでいて少しほしい気持ちが生まれてもサッっと気持ちが収まっていました。
万年筆の沼にはまっていたころは、自分にとっての究極の万年筆を探す旅にひたすら出続けている感覚がありました。
国産を試し、舶来物を試し、ペン先の太さを変えてみたり、ペン先をスチール・金と行ったり来たりしてみたり。
結局書き心地が一番だよね!と思ったのもつかの間、デザインが好みの万年筆に出会うと、「いやいや、やっぱりデザインも捨てきれない!」と思ってみたり。
万年筆を好きになってしまったことがある人なら、この辺の気持ちは共感してくれると思います。まだ万年筆にハマりきってない人は、こういう衝動に駆られてしまう魅惑の品物であることを認識しておいたほうが、良いと思います。笑
本題に戻りますが、以前からじわじわと気になり始めていたのが今回購入したプラチナ万年筆の出雲というシリーズの万年筆です。同僚で万年筆にハマった子がいて、その子と万年筆談話をしていたことも少なからず今回の購入に影響しています。
あーだこーだ言う前に、まずは万年筆の写真をいくつかお見せします。
今回万年筆の購入にあたっては、以下の要件で探していました。
- ビジネスの場でも使うことができる(=装飾が華美すぎない)
- 細かな文字が書けるように細字
- 軸は木製もしくは漆塗り
- 10万円以内(安ければ尚良し)
まぁ、ぶっちゃけてしまえば、買う理由は後から考え始めたところもあります。
当初はペリカンM800のブラウンブラックの限定デザインが出たので、そちらに興味を持ちました。(M800のすばらしさは知っていますし、趣味の文具箱で表紙を飾っていたこともあり、かなり興味を持ちました。)
が、実物を見てみると少しチープな印象を受けたので、もう少し重厚なイメージのものがいいなぁ、と思い始めたところから、木製や漆塗りの万年筆が対象になってきました。
細字が欲しかったので、外国産の万年筆は対象から外し、国産に絞っていたこともあり、プラチナ万年筆の出雲の購入に至りました。
対象製品を決めるにあたっては、中屋万年筆も検討の俎上には挙がりました。中屋万年筆に対する憧れはずっと持っているので、いずれ購入するかもしれないですが、私の欲しかったモデルが予算をオーバーしていたので、今回は断念。
また、パイロットのカスタムURUSHIも対象に入りました。細字を書きたいのでニブ(ペン先の金属部分)は大きすぎず・硬めがよいのに、URUSHIは大きすぎる・柔らかすぎるという点と、出雲のほうが漆塗りの濃淡があり、そこにわびさびを感じたという点から、URUSHIではなく出雲に軍配が上がりました。
このような結果、今回出雲の購入に至ったという次第です。
プラチナ万年筆の細字(F)と言えば、太さはだいたいお分かりかもしれないですが、一応ノートに書いてみた結果を載せます。
参考までに、ほかの万年筆やペンも一緒に書いておきました。
この万年筆は、キャップを本体の後ろにつけることができない(傷がつくため)のですが、本体のみでバランスがよいです。私は手が大きいので、手の小さな女性だと少し大きすぎる可能性はありますが。
あと余談ですが、SAKURA Craft_labはインク乗りがどうしても悪いですね。いろいろな紙と相性を確かめてみましたが、どうしてもカスレが出てしまうので、出番は激減しています。(はずれを引いてしまっただけですかね?)
なお、今回使用している紙はトラベラーズノートの無罫リフィル(003)です。 裏写りはもちろんありません。
最後に、今回万年筆の購入に合わせてインクも調達しています。
ヤンセンというあまり聞き慣れないメーカーかと思いますが、インクの品質は非常に良いのでお勧めです。(少し高いのですが、本体価格を考えるとこの差はどうでもいいです。気に入ったやつを使いたい。)
年末年始の陽気な気分に乗って思わず散在してしまいましたが、非常に満足してます。
デザイン・書き心地・持ちやすさといった観点から、持っている万年筆の中でもトップクラスです。
割と沼にハマった人でないと手を出しにくい万年筆かと思いますが、上記に挙げたような要件で万年筆を探している人はぜひ一度見てみてください!
dewahisashi.hatenablog.com
では!