Nintendo Switchの携帯専用バージョンの本体が発表になりました。
Nintendo Switchが発売になった時にも衝撃を覚えましたが、この発表の感想としては「やっぱり、そうなったか。」です。
じゃあ、なんで「やっぱり」と思ったかというと、以前のエントリで述べた
大人の間には携帯電話が普及し始め、一家に一台の電話⇒一人に一台の電話、という変化が起きている一方で、子どもの間では一家に一台のゲーム⇒一人に一台のゲーム、という変化が起きていました。
という箇所と合致するからです。
据え置き機さえも一人一台の時代にしようとする任天堂の考えが読み取れます。
一方で、Nintendo 3DSはかなり消極的になっているので、もはや据え置き機と携帯機の区別をなくそうとしているのでしょう。
このあたりの変化をもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
これまでは「据え置き機:ファミコン・プレステ等」と「携帯機:ゲームボーイ・DS・PS Vita等」という区別がありました。
基本的には、
- 据え置き機=家でしかできないけど良いスペックのゲーム機
- 携帯機=携帯できる分、据え置き機にスペックは劣る
といった区別がされてきました。
ゲームボーイのころは、ファミコンはカラー画面だけどゲームボーイは白黒画面といった違いがあり、非常に分かりやすかったです。
しかし、技術の進歩によって据え置き機でしか実現できなかったようなスペックのゲームが携帯機でもできるようになっていきました。
それと時を同じくして、ゲーム(据え置き機+携帯機)の競合が変わっていきます。
従来は、ゲームの競合は他社のゲームであり、いかにして売るかを考えるときには他社をいかにして上回るか、を考えていたと思います。(もちろん、ボードゲームといったテレビ画面以外の競合ゲームもありましたが、あまり意識してなかったでしょう。)
しかし、スマホでゲームができるようになったことで、これまでのゲーム(据え置き機+携帯機)の競合は、たった数年でスマホになりました。
つまり、据え置き機と同じようなスペックのゲームを携帯機でもできるようになりましたが、普段持ち歩くスマホでも同じようなことができるようになってしまったので、ゲーム機自体の存在意義を考える必要性に迫られたわけです。
※課金モデルが変わったことも特徴的ですが、ここでは割愛します。
そこで、ゲーム機側がスマホに勝る要素を挙げるとすれば、以下の要素です。
- ゲームをしやすい形(コントローラー・処理能力等)になっている。
うーん、正直それ以外には思いつかないです。。。
スマホはゲーム専用機ではないので、コントローラーは付属してないですし、それ用の設備を付けられるわけでもありません。
逆に言えば、その点に特化した戦略を取ったのがNintendo Switchということでしょう。
対スマホが明確に出ており、
みたいな要素が特徴として出ています。
また、Nintendo Laboのような体験型のコンテンツと組み合わせたあたりは、スマホではできないことを実現しているので、さすが任天堂といった感じです。
このようにスマホとの差別化を図りながら、ゲーム機を購入する意味を消費者が理解できるようにしているのが任天堂の戦略なのだと思います。
プレステについては細かく触れませんが、Sonyも同じようにスマホとの差別化は考えているはずです。おそらく、スマホでは到達できないようなスペック(処理速度やグラフィック性能)で勝負しているのが、プレステでは?と私は考えています。
そういったところから、任天堂はゲーム初心者~中級者くらいを対象にしたビジネスを展開し、Sonyはゲーム中級者~上級者を対象にしたビジネスを展開している、という違いも感じます。
長く触れ合ってきたゲームですが、大人になった今、少し目線を変えてみると非常に面白いなぁ、と思います。
直近の悩みどころは4年ぶりに発売される「プロ野球スピリッツ」をPS4とPS Vitaのいずれで購入するか、なのですが。。。(正直Nintendo Switchで出てほしかった。。。)
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では。