社会人になってからは、海外旅行に行く機会も減ってしまいましたが、学生の頃はアジアを中心にいろいろな国に旅行しに行っていました。
いわゆる「バックパッカー」というやつです。
その当時もそうだったし、去年タイやカンボジアに旅行に行った際にもやはりそうだったのですが、ゲストハウス等の記帳時には青色のボールペンを使いますよね?
昔から疑問でした。
日本では当たり前のように黒色のボールペンが使われているし、逆に言えば黒じゃないボールペンがスタンダードって、日本では考えられないなと。
そのくらいどこに行っても青色のボールペンを使っている印象でした。
(もしかしたらアジアだけかもしれないですが。)
そんな話を台湾・インドネシア出身の同僚と話をしていたところ、その答えのヒントとなるものがありました。
その回答はのちほどお伝えしますが、まずは自分がどう考えていたのかを。
仮説①:青色ボールペンが非常に安い
私が見ていた世界はアジア(特に東南アジア)中心なので、経済的にそこまで発達した地域ではありません。(ましてや格安ゲストハウスに宿泊していましたし。)
そのため、一番単純なのは安いことかなと。
もともと万年筆なんかではブルーブラックが昔から使われていたし(理由が知りたい方はこちら。ブログですが端的でわかりやすい。)、製造技術が成熟している分、きっと安くできるんだろうなぁ、と。
その結果、青色ボールペンを購入するんだろうなぁと。
まーしかし、日本では黒も青も赤も同じ金額で売られているので、正直この説はあまりなさそうだな、と思っていました。。
仮説②:目立たせたいから青色を使う
日本では、普通のときは黒、強調したいときは青や赤を使うのがスタンダードだと思います。(学校の授業でそう習ったし。)
その文化が海外にも浸透しているのだとしたら、あえて黒を使わず青を使っているという可能性も残ります。
基本的には黒を使うのだけど、ゲストハウスの記帳では青色の方が目立つからいい!みたいなことではないかと。
これは即時に思いつく反対説がないため、一旦保留。
そんなに真剣に考えるテーマでもなかったので、このくらいしか仮説は考えていませんでした。
では、海外出身の友人と話した結果はどうだったか。
↓
学校で使っていたペンが青色だったから。
特にテストの時は必ず青色のボールペンを利用するそうです。
この時点で日本とは2つの違いがあります。
日本: 黒色 + シャープペン(もしくは鉛筆)
海外: 青色 + ボールペン
海外で青色のボールペンを利用するのは、書いた内容を消せないようにすることと黒で印字された紙上で目立つようにすることにあるようです。
それが当たり前だから、青色のボールペンを使っているのではないか?ということでした。仮説②がかすっているような感じの回答です。
外国人が青色のボールペンを使う理由としては、教育過程の違いから大人になった時に使われるボールペンの色が違う、ということでした。(もちろんこれは一つの説。)
また、テストのときにボールペンを使うのも私にとっては意外でした。
限られた紙面で、ボールペンなんて使ったら、見込みが甘くて書ききれなくなったときに非常に困るはずなのに。。。
上記以外の理由としても、以下のようなものがあるようです。
日本ではあまり見かけない青で書かれた書類も、ヨーロッパなど印鑑よりサインを重視する文化圏では、コピーと原本を色で区別するために「青」で書くのが主流だそうです。
(中略)
日本は墨文化なうえに、印鑑の有無でコピーと原本を区別するため「青」で書く文化が根付かなかったとのこと。
(出典:https://www.kouyama.club/2017/09/13/vol1/)
これは、さっきの説とは違い、日本だけが独自の進化を遂げたという説ですね。
この説であれば、日本の文化の輸入元である中国がどんなペンを使うのがスタンダードなのかが気になってきます。
ちょっとした違いですが、こういう違いを感じられる海外旅行はやはり楽しいもので、ぜひ今年も行ってみたいです。
では。