「学生国際協力団体SIVIO」という学生団体をご存知でしょうか?
「僕たちは世界を変えることができない」 という書籍・映画で、カンボジアに小学校建設をする、という話が話題になっていたかと思います。
僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.
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学生国際協力団体SIVIOもこれと同じような団体ですが、支援先がラオスというのが違いです。
実は、学生時代にこの団体に所属していました。
当時、京都・東京に支部があり、そこにいる学生たちがラオスに小学校建設の支援をしていることを知りました。
SIVIOを知る直前に、最初で最後のラオス旅行だ!とラオスに行っていたので、自分は遊んでいただけの国に支援をしている学生がいる、というのは非常に衝撃的でした。
その後、ほかにも活動をしていたので、SIVIOとはしばらく距離があったのですが、様々な理由から名古屋にもSIVIOを作ってみよう!と思い、東海SIVIOの設立にいたりました。
当時が2009年だったので、早いものでそれから10年経ちました。
10年、というちょっとキリの良いタイミングなので、SIVIOに対して今思うことを書いてみようかな、と思います。
(全然関係ない話ですが、るろうに剣心で斎藤一が言った「十年…… 言葉にすればわずか二文字だが 生きてみれば随分長い年月だったな」が染みます。。)
【自分自身について】
自分を成長させてくれた団体
今の自分を形作るにあたって、SIVIOでの活動は非常に有益でした。
コンセプトや支援方法はすでに存在していましたが、ゼロから組織を立ち上げ、イベントを回していくという経験は、恐ろしいくらいの成長をもたらしてくれました。
最初は一人しかいないので、メンバーを集めるにしても自分一人で集め方を考える必要がある。
メンバーが集まったら集まったで、メンバーのマネジメント方法は自分で考える必要がある。
名古屋にスポンサーはいないので、スポンサー集めを手探りで始める。
そういったゼロから全てを始める経験は、今振り返っても非常に活きていて、今の自分を形作ったといっても過言ではないと思います。
仲間作りができた
10年も経ると当時仲の良かったメンバーも徐々に疎遠となっていきます。(住んでる場所が離れたり、家族ができたり、と。)
だけど、今でも繋がっている仲間がいて、一緒に遊ぶこともあれば、一緒に働くこともある。
そんな仲間ができたのは今も自分に残る大きな財産だな、と感じています。
【SIVIOについて】
10年以上も続いてすごい。
これは率直な感想です。
当時はコン村というルアンパバーンから車で数時間の箇所に小学校が建ち、増設だ!という時期でした。
それから10年で4つの小学校が建ち、中学校が建ち、それらの学校に対して継続支援をしているようです。
私が活動していた時期に存在していた学生団体も今では多くが無くなってしまっているなかで、今も継続していることだけでも十分にすごいことなのに、さらに支援も続いている。
これは素直にすごいと思います。
SIVIOでは活動開始した学年を起点として、1期・2期と呼ぶのですが、すでに12期?13期?もはや分からないのですが、自分のいた当時の記憶からすると、もうよく分からないです。笑
こういった支援団体はいかに継続していけるのか、が非常に大切だと思いますが、それが愚直にできているというのはOBとして誇らしい限りです。
もっといろんなことをやればいいのに。
これは期待を込めて、こんなことやったら?という話です。
SIVIOの主な活動は以下の通りです。
- ラオスへの支援(ハード:学校・宿舎建設、ソフト:電気工事、文房具寄付等)
- イベント実施(クラブ・フットサル・フリマ・運動会等)
- 街頭募金活動
そのほか、内部的には支部内のミーティングや支部間をまたいだ総会があります。
今回久しぶりにSIVIOのホームページを確認したところ、こんな感じでした。
が、これらのことは10年前から大きく変わっていないです。
もちろんイベントのバリエーションは増えているし、メンバーも拡大しているし、発展的な成長はしているのですが10年前の仕組みから変わっていないです。
せっかく学生団体をやっているのだから、より大きな影響を与えられるような新しいことを始めてほしいな、と。(もしかしたら、検討しては潰えているのかもしれないですが。)
例えば、
- ラオスへ学生を送り込んで、現地の生活・状況をレポートする。
SIVIOにはチャリティームーブメントを起こす、というミッションもあります。SIVIOがハブになって、ラオスに学生を送り込み、現地の状況を伝えていく、というのも大きな役割になるのでは?と。 - ラオス学生の日本留学支援。
1つ目の逆です。ラオスから日本に留学するお手伝いをする。
ラオスはまだまだ貧しい国なので、日本に留学するチャンスは非常に少ないです。これまでに支援して設立した学校の卒業生を日本に迎えて、ラオスについて知る機会を増やすとともに、ラオスの人にとっても広がりを与えることができる。
今のSIVIOは、お金とモノの交流はあるのですが、人や情報の交流がないため、こういった活動を通じて、ラオスを知ってもらう・支援をする、というのもアリでは?と感じます。
ラオスに支援を10年以上も続けられる団体なんだから、難しいけどできると信じてます。
別にこれらじゃなくても良いし。
現役のSIVIOメンバーがこれを見るかどうかは分からないですが、このブログを通じてSIVIOという団体の存在やその良さ、ラオスの存在を知ってくれれば、OBとしては本望です。
わずかにでもお世話になったSIVIOへの恩返しができればと。
では。