「やる気」って何でしょうかね。
私の在籍していた高校は「やるときはやる高校」と言われていました。
皮肉しかないですが「やるときしかやらないよね、お前たち」と先生から言われたことも・・・。
やる気を出して仕事・勉強に取り組もう!という心持ちは持っているものの、やる気なんてなかなか出ないよねぇ~、と思っている人もいるでしょう。
昔スクールIEという個別指導塾のCMで
「やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろう?」
というのがありましたが、それを見ながら、「そうだよねー、っていうか、自分のやる気スイッチも探してくれ」なんて思った記憶があります。
で、冒頭の問いに戻るのですが、そもそも「やる気」って何でしょうね?
やる気を出して何かに臨むためには、そこから考えてみるのが良いと思いました。
しかし、やる気は目には見えないものなので、考えるのもなかなか大変です。
はっきりしている事実だけ言えば、物理的には「やる気」は存在しないということです。
少なくとも世の中にいる人間以外の生物は「やる気がある!」とも「やる気がない!」とも感じていないでしょうから、やる気はそんな程度の存在ではないか、と思います。
そんな程度の存在であるにも関わらず、多くの人が「今日はやる気に満ち溢れてるね!」とか「今日はやる気出ないわー」とか言っているのも興味深いです。
コミュニケーションの潤滑油的な感じで、天気の話と同じレベルで話している人もいるでしょうが、実際に仕事に向かった際に「あー、やる気出ないな」と感じることもあります。
あとは、やる気がある状態は「何かをしたいと思っている」という状態とは言えそうです。(やる気が無い場合、「やりたくない!」というやる気があるかもしれないです。)
じゃあ、物理的には存在していない「やる気」っていったい何なんだ?
この問いに対する私なりの解を出す前に、ブログを書く中で気づいたことをお伝えします。
私は、大学時代にmixi全盛期を迎えていた世代(88年生まれ)で、ブログを書くということは高校時代には知っていたし、それ以降もちょくちょくやっていました。
割と考えることは好きな方ですし、行動もしているので、書くネタ自体に困ることは無いのですが、「やる気出ないなぁ」という感じでブログを放置していることもしばしば。(以前のアメブロ時代も更新頻度は、まぁひどい)
はてなブログにだったから、それなりに続いているという理由ではないですが、はてなブログに引っ越ししてからは更新頻度は以前に比べれば保てています。
それは、社会人になって10年弱の期間で「やる気」の出し方を身に着けてきたからだと思います。
存在しないと言っている「やる気が出る」というのは矛盾してますが、少なくとも更新を続けられる程度にやる気を出す方法とは?ということにお答えしていきます。
長い前振りとなりましたが、ようやく私の解です。
やる気とは・・・そんなものはやっぱり存在しません!
だけど、やる気を出す方法はあります。
それは・・・とりあえず、バカになって手を付ける!これに尽きます。
そもそも、なぜやる気を人が求めるのか?というところから考えていくと、以下の2つのパターンが考えられます。
- 何かの作業に着手するのが嫌だ。(始めたくない。)
- やっている作業を継続するのが嫌だ。(続けたくない。)
この2つの"嫌だ"の両方を指して「やる気が出ないから」という理由でくくっている気がします。
しかし、後者(続けたくない)というのは、あまり実体験として感じていません。
もちろん仕事を早く終えたいなぁという思いを持つことはありますが、それはやる気の問題というよりは、仕事のあとに楽しいイベントが待っている!とか、ほかの誘惑に負けている類だと思います。(= 今やっている作業に対してやる気が出ないのではなく、ほかのものに気持ちを奪われているだけ。)あるいは、何らかの苦痛が非常に伴うものだから。
むしろ、何かに手を付け始めたらやめられなくなった・止まらなくなった、という経験を持っている人も多いと思います。
例えば、私ならブログもそうです。書き始めるまでは結構めんどくさいなぁと思うこともあるのですが、とりあえず何か書き始めたら意外と続いちゃった、とか。
仕事を始める前に掃除がしたくなる人も多いでしょうが、その掃除は意外とキリがつくまで続いちゃう、とか。
むしろ問題となるのは前者で、何かの作業に着手するのが嫌だ!(始めたくない)という方が、やる気の有無と密接な関係にある気がします。
しかし、やる気を測定することもできないし、測定できないものを上げることもできないので、改善のしようもないです。
それならいっそのこと『やる気なんて存在しない!』と思った方が楽だなと思い始めるようになりました。
「作業を始められない」という事象は、表現を変えると「今の状態から変化できない」とも捉えられます。
先ほど説明していた以下2つの事象は以下のように言い換え可能です。
- 何かの作業に着手するのが嫌だ。(始めたくない)
- やっている作業を継続するのが嫌だ。(続けたくない)
↓
- 今の状態から変化したくない
- 変化した状態を維持したくない
そして、後者はあまり当てはまらないということは、
「変化した状態を維持することはそこまで難しくない」とも言えます。
さらに言えば「今の状態から変化できない」のも「維持することが難しくない」からだと。
つまり、
- 現在の状態(変化の前後は問わない)を維持するのは、難しくないから楽。
- 現在の維持されている状態を変化させるのは、難しいから大変。
という、なんとも一般的な話に落ち着いてきました。
維持されている状態から変化を起こすところさえ頑張れば、それを維持したいと思えるようになります。
したがって「とりあえず、バカになって手を付ける!」ことこそ、「やる気」を出す方法ではないかと考えています。
最後に注意点ですが、人間は楽な方にシフトする生き物です。
立っているのが辛い⇒座る、のような感じです。
でも座るために階段を上らなければならない場合、立っているのが辛い⇒けど、階段を登って座るよりは、立っている方が楽、と考えることもあります。
現在の状態を維持することは人にとって楽な方法ではありますが、それ以上に楽なものが目の前にあり簡単に手に入る状態だと、そこへ流れていってしまいます。
そのため、現状を維持するためにも楽なもの・手に入りやすいものは、身の回りに置かない等の工夫は必要になるので、その点はお気を付けください。
まとめ
- 「やる気」というモノは存在しないと開き直る。
- やっていることは続けたいと思える。(=やっていることにやる気を持つ)
- ただし、やり始めること(それが楽じゃない場合)を人は嫌がる。
- 従って、最初だけ気合を入れて手を付けてみることが大切!
では。